6話 ページ22
A「不思議な力？！あの子達に？！」
ラント「あぁ。」
そんな話をしていると、大きな音と、女の子の悲鳴が聞こえた。
A「！あの子達に何かあったんじゃ...」
来た道を引き返そうとする私。
ラント「ダメだ！あいつらにどうにか出来ないことはお前にも無理だ！」
ラント君は私の腕を掴んで、私が引き返そうとするのを拒んだ。
ラント「そろそろ帰らなければいけないだろう。帰るぞ。」
音の方向とは逆方向に私を引くラント君。
仕方なくそれに従って歩いた。
A「...あの子達は、大丈夫でしょうか。」
ラント君に連れられて歩いて少しした時、私が言った。
ラント「...大丈夫だろう。」
...ラント君がそう言うなら、信じよう。
って、よく考えたら好きな人と二人きりで帰ってる...？！
それに腕掴まれたままだし？！やばいやばい心臓バクバクしてきた...
A「ラ、ラント君、腕離してもらってもいいですよ...？」
ラント「お前が向こうに戻るかもしれないから離さない。」
ラント君は本当に言葉の通り思ってるんだろうけど！
別にそれ以外の意味はないだろうけど！！
離さない、って言われたら意識しちゃうって！！
それに、私ラント君好きなんだよ？！？！
余計意識しちゃうじゃん！！
一人百面相を繰り広げる私。
はたから見れば気持ち悪いだろう。
生徒会長に引っ張られてる女子が百面相をしている...
なかなかにシュールな光景だ。
ちなみに、ラント君は私の前で私を引っ張っているので顔は見えていない。
それをいいことに、私の一人百面相は止まらない。
いや、さすがにこれはだめだ。腕は離していただかないと...
A「私ラント君に言われたので向こう戻りませんって！なので腕をはな...」
ラント「嫌だ。」
言い切る前に拒否される。それほどに私はヤンチャだと思われているのか。
それに「ダメだ」じゃなくて「嫌だ」って言われたし...。
ちょっと笑える。
...って！笑ってる場合じゃないって！！
どうにかラント君から離れなければ！
と、そこで丁度良く高級生徒宿舎と生徒宿舎への分かれ道に差し掛かる。
ナイス私！！よくここまで持ちこたえた！！！
A「ラント君！私こっちなので！それじゃあ！」
威勢よく言い、ラント君の手をやんわりと離そうとする。
ここまでのこの微妙な雰囲気によく耐えた私。
この長き闘いに終止符を打とうとしている私とは対照的に、ラント君の握力が強まっている気がする。
んん？？？
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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