6話 ページ7
返し方が素っ気なかったせいか、痛々しい沈黙が流れてしまう。
A「じゃ、じゃあ私、学食行ってくるので！ありがとうございました！」
微妙な雰囲気を切り裂くかのように、彼女がそそくさと廊下を歩いて行ってしまった。
ラント「...優しい、か。」
私は、彼女の歩いて行った方向を見つめたまま、そう呟いた。
「霧隠君って、優しいんですね！」
なぜだかは分からないが、その言葉が私の心にずっと残っていた。
...私は、優しいのか？
異星人を粉砕するためにこの学園にやってきた、私が、優しい...？
ラントside終了
Aside
勢いで霧隠君を離れてきてしまったが、落とし物をわざわざ届けてくれた人にあの態度は、かなり失礼じゃないかな...
私は私自身の愚かさを悔やむ。
どこかで霧隠君に会ったらお礼言って謝ろう...
と思いながら私は学食で昼食を取ったのだった。
放課後、FST。
私は霧隠君を探していた。あの時の無礼を謝るため。
そしてシャーペンのお礼を言うため。あの時も言ったけど...なんか足りなかった気がするから。
A「うーーん、やっぱりいないかなぁ...。」
そろそろ帰ろうかな、と思った時。
廊下の奥の方から、人が真ん中を開けてはけていった。
何事？！と思ったら、霧隠君が歩いてきていた。
チャンスは今しかない！
A「あ、あのっ！」
周りに人がいることを忘れて、霧隠君に声をかけた。
ラント「どうした？」
それでも霧隠君は反応してくれた。
A「シャーペン、ありがとうございました！あと、あの時はすみませんでした...。」
そこまで行って私は気づいた。周りにいる生徒が私のことを恨めしそうに見つめていることに。
ラント「何がだ？」
A「いや、その、あ、えと、霧隠君を残して歩いて行って、しまって...」
霧隠君は人気だ。かっこいいし、生徒会にも入っている。頭がいいと聞くし、ファンクラブのようなものもあるらしい。
だから、こうやって気軽に話してしまった私を恨む人もいるだろう。
その視線に押し負け、言ってることがしどろもどろすぎる。
ラント「いや、気にしていない。それより、そのシャーペンは大切なものなのだろう？小鳥遊さんの元に届けることが出来てよかった。」
A「え、そ、そんな風に思っていたんですか？！やっぱり、優しいですね...！」
あー、思ったことをすぐ言う癖直さないと。またやってしまったよ...
ラント「優しい...？私が、か？」
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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