7話 ページ15
A「ラント君…いつまで謝るんですか…あははっ。」
ラント「な、何が可笑しい。」
ラント君が動揺している。まぁ、急に笑いだしたら確かに驚くだろう。
A「だって、ラント君、さっきから謝ってばかりで…面白くなってしまって…ふふっ」
私は泣いていたことすら忘れていた。
ラント「…ははっ。なんだそれは。」
微笑んだラント君がそう言う。
…微笑んだ、ラント君？？？
A「ラント君、笑って…」
ラント「ん、あぁ…笑って…いるようだ…な？」
他人事のように言うラント君。
A「ラント君が笑っているところ、初めて見たかもしれません…。」
失礼な事を言ってしまった。
A「あっ、すみませんっ！」
ラント「いや、私も、母さん達を失ってから、人前で笑った覚えがないからな…。」
A「えっ、ご家族を失われたのですか？！」
私は馬鹿だ…。傷をえぐるような発言をしてしまった。
ラント「…あぁ、宇宙人に、さらわれたんだ。」
そして、ラント君は過去にあった事を話しだした。
UFOを見た事。そのせいで両親と妹を失った事。
クマ子ちゃんとの出会い。宇宙人に復讐をするためにこの学園に来た事。
ラント「…？！なぜ泣く…？」
A「だって、悲しいじゃないですか…！辛いじゃないですか…！！」
ラント君の過去を聞いた私は、また泣いていた。
涙はとまらない。
A「ラント君！私、ラント君に協力したいです！無力ですが、何かできることがあれば...！」
ラント「だめだ。危険すぎる。」
A「でも...！」
どうしてもラント君を助けたい。
少しでも、協力したい。
ラント「気持ちだけで十分だ。君まで失いたくない。」
A「だったら、話し相手になります！ラント君が、気兼ねなく話せる...」
勢いで変なことを言ってしまった。
ラント「話し相手...。」
A「あっ、違います！今のは...なんか勢いで思いついて…。」
キーンコーンカーンコーン
そこで、昼休みの終わりを知らせる鐘が鳴る。
ラント「しまった、授業に遅れてしまう…！」
A「ご、ごめんなさい…！」
私は涙を拭う。
ラント「君は悪くない。…それより。」
少し間を空けてラント君は言う。
ラント「また、話さないか。…いや、話してもいいだろうか。」
A「…！もちろんです！！気軽に話しに来て下さい！」
ラント「…あぁ。ありがとう。」
またラント君と会える。それだけで、胸がいっぱいになる程、嬉しかった。
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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