5話 ページ13
ラント「...分かった。しかし、君を危険に巻き込みたくない。私たちにはあまり関わるな。」
A「...！」
彼女の顔が暗くなっていく。
...これで、素直な彼女は私を避けるだろう。
少し悲しいが、そうすることで彼女が守れるなら...
クマ子「ラント君！そんな言い方は...」
クマ子に叱られてしまった。
A「...分かりました。すみません...。」
謝られた。悪いのは自分の方だ。
ラント「...いや、私も少し言い過ぎた。」
クマ子に言われたからか。いつもより素直に謝れた。
Aの素直さに影響された、というのもあるかもしれない...。
A「あの...ラント君、何かあったんですか？宇宙人とか...そんな感じの？」
ピクッ。
誰にも気づかれない程度に顔が動いた。
きっと彼女は、私が宇宙人に家族をさらわれたと言ったら頭がおかしいと考えるだろう。
そして、距離を取られる。自分から離れろと言ったのだが。
ラント「...なぜ分かった。」
A「さっきからの話の流れで...。なんとなくそう思っただけでしたが...」
宇宙人とは、普通に生きていれば関わるはずがない。
彼女には、言えない。
ラント「...君には関係がない。関係の無い人まで巻き込むのは良くないだろう。」
私はそう言って、彼女に背を向け歩き出した。
これ以上彼女の近くにいれば、きっと彼女も宇宙人と関わることになる。
どんな手を使ってでもそんな事態になる選択肢は消す。
クマ子「ラント君！」
クマ子が後ろから小走りをしてついてくる。
A「...。」
...後ろから、いかにも悲しそうなオーラが感じられた気がした。
少し歩いた所で、
ラント「...クマ子。」
真剣な雰囲気を纏って話を切り出す。
クマ子「どうしたの？ラント君。」
ラント「彼女は、宇宙人から遠ざけろ。絶対にだ。」
威圧感を込めて言う。
クマ子「...彼女って、やっぱり、Aちゃんのこと？」
威圧感が効かなかった。
平然とした様子で聞いてくる。
ラント「そうだ。第一、お前も危ない。気をつけて欲しい。」
クマ子「うん。」
Aもそうだが、まずはクマ子が危ない。
クマ子「...ラント君は、うちのこと信頼してるの？」
ラント「...あぁ。」
返し方がそっけないと気づく。
クマ子「そっか。ありがとう。」
...こんな私でも、優しく接してくれるクマ子を大切にしなければいけないな。
万が一があったときは、私が守ろう。
そう心に決めて、私達は廊下を歩いた。
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咲代(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！！！更新待ってくれてたんですか！？感謝でしかないです...！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年12月4日 17時) (
レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 更新待ってました！テストお疲れ様です(*^^*)またお話めっちゃ楽しみにしています！！ (2020年12月4日 13時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 蘭さん» よかったです〜！！ありがとうございます！更新頑張りまっす！！ (2020年11月13日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 凄く面白いです！ラントくん好きなので、とてもありがたいです！！これからも更新待ってます！！ (2020年11月13日 2時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
咲代(プロフ) - 花音さん» 初めまして〜！！ありがとうございます！！嬉しいです！！！！！応援よろしくお願いします！ (2020年11月11日 6時) (レス) id: e37cac3f41 (このIDを非表示/違反報告)
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