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そんな伊野尾くんが最近凄く寂しげに笑う。
いつも一緒に薮くんと話しているのを見つめて
頬を赤くしていた俺は
多分そんなことを気づいてしまうくらい惚れてた。
「ねぇ、知念」
「なにー?ゆうやー」
「伊野尾くん元気無くない?」
「そうかな?僕そんなふうに見えないけど」
「……そう、かな」
「そうそう!それよりゆうや遊んでー!」
はいはいって知念を肩車しながら
もう一度伊野尾くんに目をやると、目が合って
元気だなぁって笑った。
やっぱりどこか寂しげだった。
そんな顔、どうしてするの?
誰がそんなに寂しそうにさせたの?
聞きたいことはいっぱいあるけど
思春期をなかなか抜け出せない俺は好きな子にはとことんダメだった。
なんで好きじゃない子とはなんでも出来るのに、なんで?って若い頭で、
伊野尾くんを見てた。
薮くんに恋してたって知ったのは
伊野尾くんと両思いになってから。
伊野尾くんが俺に向ける優しい目線は
あの時薮くんに向けていた目線と同じだったから。
俺の恋してる目も薮くんそっくりだったから。
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かなと - ルール違反の作品にはまともな評価は入りません。まずはルールを理解し、守ることから始めて下さい (2019年8月5日 16時) (レス) id: 1562cd25c7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 何度も言いますがオリジナルフラグをお外し下さい違反です。編集画面にも注意がちゃんとあります。読まない、読めない、理解出来ないなら活動はおやめ下さい。オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年8月5日 16時) (レス) id: 1562cd25c7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月4日 20時) (レス) id: 9ac913b464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rare | 作成日時:2019年8月4日 20時