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hk
誰にでも優しいわけじゃない。
そんなの薮が1番わかってんだろ。
そんなこと言えないし、言わないけど。
寝たふりすんのも疲れたよ。
薮の寝息が聞こえてきたら、そっと体を起こして
薮の寝顔を見る。
ここでしか見れないから。
きっと俺は薮の特別だけど
その特別は恋愛の"トクベツ"では無い。
「溜め込みすぎんなよ、バカ」
軽く明るい髪の毛を撫でると
薮は「伊野尾」って呟く。
ごめんな、俺、伊野尾じゃないや。
真っ黒なくまも、
少し痩せた頬も、
全部全部、俺の好きな人のすきの人のせい。
俺を好きになればいいのに。
そんなの何度も思ったけど
薮の幸せはどうしても伊野尾で
多分、伊野尾の幸せも薮。
なのになんで別れたんだよ。
薮が幸せじゃなきゃ、こんな不毛な恋してる意味ねぇんだよ。
そっと、伊野尾を見ると
そっちの目にもくまが見事に出来上がってて
その伊野尾を見守る茶髪。
そっか、お前も不毛だな。
まぁ知らないなら、お前は幸せか。
ねぇ、辛いよ、薮。
好きだよ、薮。
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かなと - ルール違反の作品にはまともな評価は入りません。まずはルールを理解し、守ることから始めて下さい (2019年8月5日 16時) (レス) id: 1562cd25c7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 何度も言いますがオリジナルフラグをお外し下さい違反です。編集画面にも注意がちゃんとあります。読まない、読めない、理解出来ないなら活動はおやめ下さい。オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年8月5日 16時) (レス) id: 1562cd25c7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月4日 20時) (レス) id: 9ac913b464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rare | 作成日時:2019年8月4日 20時