ハイキュー 能力が診える彼女は9

312話　聞きたいこと ページ8

「ふぅん…」

『えっと…』

宮侑はAをどこか不思議そうな目でじっとうえから見ていた

「いや…ちゃんとしたこなんやなと…。正直Aちゃんは月バレで知ってたんやけど

きっと親のコネを使ってたりしてんのかなと思ったんやけどみくびってたわ。

練習中に1年生や2年生に指導する姿とか監督との話の内容聞いてちゃうなって思ってな

いや…あ、すまん。こんなこと言ったら失礼やんな」

宮侑は自分が言ったことに改めて失礼だと気付き慌てながら違うやこれは…と急いで言い訳をした

だがAにはその言葉はまったく通じず誤魔化しにしか聞こえなかった。

『えっと宮さん…私別に怒ってませんよ、むしろうれしいです』

「え？」

『知ってました、絶対にそういう風に思う人はいるって。

けど私はそんな風に見られても、終わるころには1人のトレーナーとしてすごいって思われたくて

それを覚悟の上でここに来たんです、宮さんの言葉を聞いて今少しほっとしました。

あ、ちゃんと見ていてくれる人はいるって…なのでありがとうございます』

「あかん…」

そういうと宮侑はなぜか顔を押さえたまま、そのまましゃがみこんだ。


「こんなでお礼はうれしくないで…なんか気に食わん。けどまぁ…それでいいなら

おれはかまわんよ…そうかありがとか、そうかそうか」

宮侑は言わなかったが内心嬉しそうに首を上下に動かし始めた。

『明日からは練習どんな感じだったか教えてください』

「え？」

『同じチームの影山にも効くのは当たり前なんですかユース選手で

しかも先輩という立場なので…明日からの練習メニュー少し私も考えたやつが入るので

どんな感じだったか感想お願いします！それで改良とかもできると思いまして』

「そんなことか…いいよ全然」

『本当ですか！！』

「お、おう…」

Aはあまりのうれしさのあまり影山との癖で宮侑にぐいっと距離を詰めすぎた

『あ、すみません…嬉しくて。では宮さんお疲れ様です』

「あーAちゃん…侑でええよサムも宮やし同じ苗字の人いるし」

『なるほど…』

「それに呼ばれたら…」

『侑さんは1人の選手ですもんね双子でのツインズでもあるけど違うと！！…ではおやすみなさい』

「お、おぉ…」

Aは少し上機嫌のまま自分の部屋へと小走りで戻って行った。

「(そういう意味やないんだけど…けどまぁああいう風に素直で純粋に

バレーを応援する子もいるんやなぁ…いい子やそれに美少女…いい子や)」

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