ハイキュー 能力が診える彼女は9

330話　新・コート上の王様 ページ28

全員が試すという言葉を言ったためか、影山は月島に対するトスを少し高めにあげていた

「おい、合わせねぇからな」

「あっそう…別に結構ですけど」

Aは中学とはまた違う、今までとも少し違う影山が見れたのか少し嬉しそうだった


『(跳ぶ…)』

その後影山は今までの月島の最高打点より高くトス上げ、スパイカーの限界の打点まで跳ばせせていた

スパイクは外れたものの、打点は今までの中でとても高かったため影山も少しやったぞ感がでていた

「おい、跳んだな」

「いい顔してんな影山」

「ツッキー！落ち着いて！心静めて！影山！ツッキーをあおるな！」

「うるさい山口」

そこに何故か髪を整えている日向がAからは見えて不審に思っていた

「セッターは支配者っぽくて、いちばんかっこいいだろうが！」

「あ？」

「あんなふうに言ってたこと、すんなり消えるわけない。どんなにいい子ぶろうとしても、お前の本質は王様なのだ。観念するがいい」

そう言い、日向は自分のタオルで王冠の形を作り影山の上に乗せた

「新！コート上の王様、誕生だ！」

日向がのけったタオルはすぐに影山によって外され、日向にすぐ投げ返していた

「吹っ切れたな」

『…いい顔』

今まであったいら立ちの顔はなくなり中学の頃が吹っ切れた顔をしていた


「俺は…他人の気持ちとかよく分かんねぇし。言葉選びも、間違うみたいです」

「知ってる」

「何をいまさら」

「でも…最高のセッターになるよう、努力します」

「それこそ今更だな、お前はずっとそうだろ」

「何？何？王様〜。随分いい子じゃん」

月島は先ほど影山に言われたことが根に持っているのか煽り返すところが見つかったのかニヤニヤ顔だった

「もう〜月島大人げない！」

「日向に言われた！」

「さっきの根に持ってやがるな」

「いいゲス顔だな」

「ゲス・リード・ブロッカー！」

「ややこしいわ」

月島の影山への仕返しは周りから大人げないと日向にまで言われようで月島も何も言い返せなかった


「ここはおりこうさんでいい」

影山が小さく言ったその言葉に事情をちゃんと知っているAは聞こえたため、侑が言っていた言葉が理解できたように見えたためまた少し変わったと感じてほっとしていた

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