ハイキュー 能力が診える彼女は9

317話　錯覚 ページ13

『…(やっぱ難しい顔してる)』

最終日、どうも影山は昨日のことのおりこうさんやAとの事件を気にしていた。


「！！……！！……A」

『あ、はい！すみません雲雀田さん』

「大丈夫か？…ぼーっとしてたけど。Aは影山についてどう思う？

さっき、影山について話していてな」

『そうなんですか…影山は、天才って言われてますけど…なんていうか』

「それは完璧な人物だと思わない…か？」

『え…まぁ、そうですね…。影山は影山なりに努力がありますから』

Aは雲雀田の話を聞いて、天才は完璧ではないという定義が

心に響き、少し嬉しさを感じながら影山を見ていた。



『うん…』

しばらく時間がたち、練習に気合が入っていた。

『やっといて、よかった…』

「ポジションシャッフル面白いですね」

「うん、Aの提案が届いたとき。面白いと思ったよ

ユースならではのやり方という考えは素晴らしいよ」

『あ、ありがとうございます！！

(影山…周りのうまさに引っ張られて調子が良くなってる

星海さんのオールラウンダーぶりもさすがだし佐久早さんの様子見も相変わらずだな…)』

Aは全員がポジションを変える案を出したため全員の動きが良くなっていた。

『……(侑さんのトス、リベロのトスあんな簡単に…)』

侑があげたトスは影山の上に綺麗に上がり

影山も打ちやすく勢いのあるスパイクを打った。

顔はどうも気持ちよく打てた様子なのでいいラインぎりぎりに入った。

「うまいセッターは、スパイカーに錯覚さえ起こさせる。

自分はうまくなった…強くなったという錯覚を」

「今年はセッター豊作っすね」

『侑さんや影山のセットアップで打っていたスパイカーの人たちが

チームに戻って、あれ？ってなると大変ですけどね…』

「そうかもなｗ」

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