ハイキュー 能力が診える彼女は9

306話　無事に合流 ページ2

『……遅い』

Aは代表チーム雲雀田監督とユース監督の火焼監督に挨拶と予定表などを確認してから

トレーニングセンターに来ていたがその場所には念のため早く来ているはずの影山がいなかった。

一生懸命探してはいたが見つからず不安になっていた。そのため今外に探しに行こうとしていた


『あっ…と』

急ぎのあまり来ていた選手と少しぶつかってしまい荷物を拾ってもらっていた

『すみません…急いでいてぶつかったの私なのに…』

「気にせんでええで…というか君もしかして…」

『拾ってくれてありがとうございます、用事があるんでまた今度！えっと宮さん』

「！！あぁ……へぇ見ただけで俺やって分かったんか…それにこの俺を無視、おもろいこやな」

Aの荷物を拾った人物は外に向かって走っているAの後姿を見ていた。

「けど…ここ集合なのになんで外に急いでんの？」

「あ！宮！」

「おー、光来君。久しぶりやね」

「なんでさっき気持ち悪い顔して外みてたんだ、余計変だぞ」

「それひどない？光来君…けどおもろい子いたから少しね」

「…気もいな！」

「だからひどい！」

ユース合宿のメンバーと思われる2人は少しもめながらも中に入って行った。


一方急いで外に走ったAは目線の先に紙を必死につかみながら疲れている影山を見つけて

焦りながら、今まで以上にダッシュで影山のもとへ向かった。

「はぁ…やっと着いた」

『遅い！…迷いすぎ』

「すまん…」

『これてよかったよ…』

Aは息を切らしながら影山と合流できてほっとしていた。

するとそこに小さな足音を立てて高身長のマスクをつけた高校生がいた。

「烏野高校排球部。若利君倒したとこかよ」

『げっ…』

Aからは真正面で影山からは後ろから声が聞こえる形になっていた。

その人物は全国3本指のスパイカーで唯一の2年生の井闥山学院の佐久早聖臣だった。

有名人のため影山もどこかうれしそうだったか、Aはいやいや顔だった。

「烏野高校1年、影山飛雄。セッターです。よろしくお願いします！」

「えぇ〜？…うん」

佐久早は影山の言葉を軽く返事で返したが影山は気にせずわくわく顔だった。

「A」

『身長大きい人にこんな近距離で見られるのは怖いんですが、佐久早さん…』

「あんたがここにいるってことはトレーナー？マネ？

だったら掃除とかちゃんとやってよ、他のやつとかいやだから」

そのまま佐久早は先にとぼとぼと歩いて行った

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