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105話 どんなのでもへし折る ページ12

「んぅ〜」

礼香が顔を拭きながら起きていた。

『朝、できてるよ。

スクランブルエッグ』

「ありがとぉ〜

(気合入ってるわね…いいことw)」

Aが見に行くのに気合が入っているのは

母親である彼女にはバレバレだった。


〜仙台市体育館〜


「あら〜応援多いわね」

体育館では白鳥沢の応援と

青城の応援が数多くいた。

「及川くぅ〜ん!」

「あの彼は女子に人気なのね、

確かAの中学の先輩でしょ」

『まぁね…』

Aは小さく頷きながら

白鳥沢サイドの観客席に座った

「あら?こんな遠くでいいの?」

『近くにいるとめんどくさい』

「…はいはい

(バレるの嫌なのね)」

Aのことがなんでも分かる礼香であった。


「あ、あの‥‥。

スポーツトレーナーの一条寺礼香さんですか!」

「え、えぇ

(変装できてると思ったのに)」

「ぜひサインを!」

「お、俺も!」

「えーっと…あ…」

礼香はAに助けを求めたが

そそくさと席を移動して離れていた。


白鳥沢の攻撃はやはりレフトの牛島を

使う攻撃が多かった。

青城も負けじとブロックを早めに入れたりと

していたがやはり牛島のスパイクは強かった。

『(左手…。それだけが若さんの強さなんだ)』

青城の1点目は及川のサーブだった

だが白鳥沢の壁は大きく1セット目は

両者20点台にのっかたが白鳥沢が

25−22で

1セット取った。


2セット目、

青城は少しずつ体勢を立て直してはきていた、

先に20点台にはのったが、

牛島の強烈スパイクが決まっていき

最後には脅威の左手のスパイクが

3人ブロックを吹っ飛ばして

25−23で

白鳥沢の勝利となった。

『(青城は臨機応変に対応してくる、

練習とか経験とか策略とか

全部力だけでへし折っていく。

それが白鳥沢なんだ)』

Aは静かに立ち上がり礼香の方へ行った


『あの〜、すみません。

ちょっとこのあと用事あるんで、いいですか』

「…Aっ…遅いよぉ‥」

「れ、礼香さんの知り合い(;'∀')

…えっとし、失礼します!!」

そう言って周りの野次馬はそそくさと離れた。




「お疲れ様若利君!」

「あぁ…」

「牛島さん、最後のトス

低すぎました!すみません!」

「いや及川のサーブからだから仕方ない」

「はい!」

「というかさ〜

タイムアウトの時観客席の方見てたけど

どうかした?」

「‥‥なんでもない

(A…来てたか)」

牛島はAの真剣な様子に

気づいていた。

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reichan(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます! (2020年5月6日 21時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
- 142話主人公の苗字違ってますよ〜 (2020年5月6日 21時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - いえいえ!!!これからも頑張ってください!!! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)
reichan(プロフ) - NEØさん» あ!本当ですね! ありがとうございますれ (2020年3月19日 10時) (レス) id: cece7fb186 (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - 1個目の暗記が安危になってますよ?作者さんの書く文章がとても好きなのでこれからも更新頑張ってください!!!応援してます! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2020年3月5日 23時

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