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116話 見合う土地 ページ23

影山と日向を追いかけた

Aは自転車をこいで。

山を越えていて、周りに

2人が通ったか聞いていた。

『あのーすみません。

オレンジ髪と目つきの悪い黒髪の

2人がここで走って行きませんでした?』

「あぁー。見ましたよ

若野の2丁目の方‥‥

えっと白鳥沢の方だったよ」

『あ、ありがとうございます』

そう言いながらAは

自転車で白鳥沢の方へ向かった。

『よりによって

白鳥沢の方に行くとか。

あってないといいけど』

はぁ…とため息をつきながら

自転車をこぎ始めた。



〜白鳥沢では〜

2人は牛島のペースに追いつき

白鳥沢学園で迷子になり、

牛島を見失ったがなんとか

バレーをやる体育館についた。

2人は低めの窓から覗いていており

白鳥沢は県内に相手がおらず、

大学生相手に練習をしていることを知った。


「遅かったな」

そこに着替えを終えた牛島が来た

「俺烏野高校の影山って言います。

偵察してもいいですか?」

ここで影山は何故か

2回目の自己紹介をした

「影山‥‥北川第一か」

「!‥‥はい、ここを受けて落ちました」

「だろうな」

「!」

「「中学のお前の試合を見た覚えがある。

エースに尽くせないセッターは

白鳥沢(うち)にはいらない」


「プッ

確かにお前尽くすって感じじゃねぇな」

重い空気を日向は軽い一言で

その場を一気に崩した

「あぁ?」

「でもそれだと大王様もだよな?

県内最強セッターだもんな?」

「…及川さんは今関係ねぇだろ」

「及川、奴は優秀な選手だ。

うちへ来るべきだった」

その言葉に影山は及川との

差を少し感じていた。

「…及川さんならあなたに尽くすってことですか」

「及川はどこであろう

そのチームの最大限の力を引き出すセッターだ

チームの最大値が低ければそれまで

高ければ高いだけ引き出す。

それが奴の能力だ‥‥、

北川第一出身の者は

その力を使おうとしない」

そう言うと日向は静かに

黙りながら牛島を見た

「優秀な苗にはそれに見合った土壌が必要だ

やせた土地で、立派な実は実らない」

「やせた土地?どういう意味ですか?」

そう言いながら日向は

ゆっくりと歩きながら聞いた

「青葉城西は及川以外

弱い

という意味だ」

117話 コンクリート→←115話 JAPAN!



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reichan(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます! (2020年5月6日 21時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
- 142話主人公の苗字違ってますよ〜 (2020年5月6日 21時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - いえいえ!!!これからも頑張ってください!!! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)
reichan(プロフ) - NEØさん» あ!本当ですね! ありがとうございますれ (2020年3月19日 10時) (レス) id: cece7fb186 (このIDを非表示/違反報告)
NEØ(プロフ) - 1個目の暗記が安危になってますよ?作者さんの書く文章がとても好きなのでこれからも更新頑張ってください!!!応援してます! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 7a24a63867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2020年3月5日 23時

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