女神の力を示して3 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:34,730 hit

98話　合理的虚偽ページ5

そして、試験が終わった次の日。

演習試験が落ちたと思われる

切島、砂糖、芦戸、上鳴が下を向いていた。

「みんなっ、合宿の。

土産っ話っ楽しみにっしてるっ」

「あら～‥‥相当の落ち込み具合だね」

「まだわからないよ

どんでん返しがあるかもしれないよ」

『緑谷君、それ言っちゃいけないと思うけど』

「え？」

「そうだ、それ口にしたら

なくなるパターンだ」

『うんうん』

Aでさえも

納得していた。

「試験が赤点とったら林間合宿行けず

補習地獄、そして俺たちは実技クリアならず。

これでまだわからないなら

貴様の偏差値はさる以下だぁ！」

『ちょっ！』

上鳴が緑谷の目を突き刺した。

「落ち着きなってぇ～

それに長いよ」

「お前はだらだら言いすぎだ、風神。

わかないなら俺もなんだよ。

峰田のおかげでクリアしたけど

寝てただけだ」

「あ、そうだったんだ」

『LINEで聞かなかったんだ』

「疲れてた」

『～～～っ』

「とにかく、採点基準が明かされてない以上は」

「同情するならなんか色々くれぇ！」

緑谷はまだ目を痛がっていたｗ

『まぁまぁ。

というかそろそろ相澤先生が来るよ』

Aが言った数秒後には

扉が開き、相澤先生がいて。

全員が席に座っていた

「おはよう。

今回の期末テストだが

残念ながら赤点が出た。

したがって林間合宿は」

赤点の人は残る。

そう全員が言うと思ったが

意外な発言がとんできた。

「全員行きます」

「「どんでん返しきたぁー！」」

「行っていいんでか！俺ら！」

「本当に！？」

赤点メンバーと思われる人は

喜んでいた。

「赤点者だが、筆記の方はゼロ。

実技で切島、上鳴、芦戸、砂糖。

あと瀬呂が赤点だ」

「え！？」

「あらら～」

クリアしたら合格というわけじゃ

なかったようだ。

「今回の試験。

我々、敵側は生徒に勝ち筋を残しつつ

どう課題に向き合うかを見た。

でなければ課題云々の前に

積む奴ばかりだったからな」

『本気で叩きつぶすって言っていたのは』

「追い込むためだ。

そもそも林間合宿は強化合宿だ。

赤点取った奴こそここで力を

付けてもらわなきゃならん。

合理的虚偽って奴さ」

「「ゴーリテキキョギイィー！」」

赤点組は喜んでいた

『(二度も虚偽をするって

信頼度落ちるんじゃ)』

「二度も虚偽を重ねると

信頼に揺らぎがでるかと！」

『ストレートに言ってる』