97話 敵連合では ページ3
「黒霧、こいつら飛ばせ。
俺の大嫌いなのがセットできやがった」
「あぁー、ガキと礼儀知らずってことか」
死柄木はどうも切れていた。
「まぁまぁ、
せっかくご足労頂いたんですから
話だけでも伺いましょう。
死柄木弔。それにあの大物ブローカーの
紹介、戦力的に間違いないはずです」
「なんでもいいが手数料は頼むよ、
黒霧さん、そこの君」
「俺、一応大人だけど」
「おじさんに比べたら
まだ若いさ」
「あっそ」
呆れていた。
おじさんと言った人の
紹介によって言われたのが。
女子高校生がトガヒミコ。
連続失血事件容疑者だとか
「行きにくいです、行きやすい
世の中になってほしいものです。
ステ様になりたいです！ステ様を殺したい！
だから敵連合に入れてよ！
弔君！闇君！」
「意味が分からん、破綻者か」
「闇君って…」
焼け焦げたように変色した皮膚を
体中につなぎ合わせたような姿の男性は
茶毘というらしい。
「本名で言え」
「出すときになったら出すさ。
とにかく、ヒーロー殺しの意思は
俺が全うする」
「聞いてないことを言わないんでいいんだ」
「人の話は最後まで聞こうぜ〜」
そう言うと、死柄木は立った。
「まったくどいつもこいつも
ステインと。よくない、気分が良くない」
「わお〜きれてるぅ〜」
「止めてくださいよ」
「だるい」
「っ」
「「っ！！！」」
「だめだお前ら！」
そう言うと死柄木は
2人に手を出した。
トガはナイフを
茶毘は手を伸ばした。
だが攻撃は当たらず、
ワープによって回避された。
「落ち着いてください死柄木弔。
貴方が望むままに行うのなら
組織の拡大は必須、
くしくも注目されている今が
拡大のチャンス
利用しなければ(小声)」
「わぁ〜性格悪りぃ〜(小声)」
そして、死柄木は
怒りながらどこかに歩いて行った。
「殺されるかと思った」
「気色悪ぃ」
「返答は後日でよろしいでしょうか」
「あいつも今はお悩み中だからさ〜
ヒーロー殺しとかでいろいろ
折られてるからさぁ〜。
あ、酒のむ？」
「未成年ですよ？」
「いらねぇ」
「ありゃりゃ」
そう言ってトガと茶毘は
歩いて行った。
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作者名：reichan | 作者ホームページ：http://kurakura.raraya
作成日時：2019年12月10日 23時
