194話 そんなの ページ49
一次的に中止の間。
野坂君がサポーターに
仕組みがあると言った。
『オリオンがやることなら
サポーターを付けさせるし』
「なるほど」
『だけど、
どんなにすごくても
人間の体にはリミッターがある。
きっと今は体に痛みがあるはず』
「そう強力なサポーターだからこそ
制御ができていないんです」
「僕たちはそこを利用させてもらう」
利用って、何するの。
「スピードとパワーがあるなら
接触した際のダメージは
相当なものになる」
ちょっとまって‥‥
それじゃあ。
「僕たちは彼らを挑発する
プレイをし彼ら同士を衝突
させるんだ」
「なるほど自滅を狙うんだな」
『あのサポーターの制御が利かなく
なるのはそう早くないと
思うけど』
「そうやってイタリアの動き事態を
止めるほかに方法は
ありません」
「そうでもしないと
この状況は変わらないか」
その発言にだいたいは
頷いていた。
『確かにそうかもだけど
…今までだと
「俺は反対だ」
明日人君』
「忘れたのか俺達は
正面から戦うって決めただろ。
敵がどんなに卑怯な手を使っても
俺達が卑怯になっていい
理由にはならない」
「卑怯な手を使うわけじゃない。
自分たちがどんなにひどいサッカーを
しているか身をもって感じてもらう
だけだ」
「だからって!
選手を危険な目に合わせるやり方はだめだ」
『それなら私も思う。
例えどんなやり方でも
人が怪我していくのは
私は心苦しい』
だけど西蔭君が
稲森君にほかに
方法はないかと聞いていた。
『西蔭君、そんなに
強く言わなくても』
「そんなの分からない!
‥‥けど!
そんな作戦絶対にやだ!
俺達がここまで勝ってこれたのは
俺達のサッカーをしたからだろ
今オリオンと同じような手を
使ったら‥‥それは。
今までの…
俺達のサッカーを全部!
否定することになるんだ!」
「明日人君…‥」
『の、野坂君』
「‥‥わかったよ。
さっきの作戦は忘れてくれ」
「「え?」」
「少し弱気になっていたのかもね。
明日人君の言う通り
僕たちは真っ向から戦おう!」
「…!
…だな」
やっぱり明日人君の
言葉と行動は
人を動かす力がある。
そこで天気は晴れて
試合が再開した。
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2019年11月3日 22時