183話 エラシコ ページ38
思いがけない風に始まったけど。
ホイッスルが会場に鳴り響いた。
ブラジルは最初からバックパスという
珍しい行動だった。
『バックパス‥‥。
それに音楽まで流すって…』
「おかしな方法だな」
『だけど、プレイは
見事にうまいですね』
ヒロトまでもが
また抜きのフェイントで
かわされてしまった。
『ブラジルのフェイントか‥‥
だとしたら使われるのは』
予想通りか小僧丸君が交わされた。
「んだありゃあ!」
『あれはエラシコです…
だけどあれは高度なフェイント、
しかもDFが使うなんて
珍しい動きですよ』
「灰崎もヒロトも
あっさりと交わされたしよ」
「ブラジル代表は
全員がすごいテクニックの
持ち主ってことか」
‥‥テクニックが高いとなると
相手のパス回しも
いろんな方法でどうとなる。
だから‥‥
みんなはブラジルに
かわされまくった。
西蔭君は
相手のキャプテンの
テクニックと挑発に乗ってしまい。
必殺技もなしで
決められてしまった。
ボールに触れられないと
なると結構プレッシャーと
罪悪感が強まる‥‥。
どうやって切り開くか。
そう悩んでていたのが
嘘のように明日人君は
ボールを奪われても
最後まで追いかけ続ける
根性を見せていた。
「負けんじゃねぇぞ明日人!
お前の根性見せてやれ!」
みんなはブラジルは
日本より強いと分かった。
だけど、それを超えることに
楽しさを感じているようだった。
特に灰崎君とヒロトだけど。
となると…この熱気が
消える前に‥‥何か策を打つ。
出番だよ
‥‥水神矢君。
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2019年11月3日 22時