182話 アミーゴ ページ37
試合が始まろうとしているころ
ブラジル選手がこっち側に来ていた。
「オーレブラジル！
オーレサンバ！」
「オーレ！」
「オーレサンバ！」
ブラジルのチームは
サンバを踊っているようだった。
「なんだこいつら。
ふざけてんのか？」
「オーラアミーゴ！」
するとキャプテンらしき人は
明日人君の手を取った。
「熱くサッカーしようぜ
アミーゴ」
「あ、アミーゴ！？」
『あー、アミーゴは
ポルトガル語で友達って意味だよ』
「と、友達！？」
「あぁ、サッカーをすれば。
世界中皆アミーゴさ」
「サンバのリズムで
襲ってくる敵か？」
剛陣さんは
この間のサンバの人たちが
来た意味を、
ブラジルのリズムに
慣れるためだったと
思ったみたいだけど
どうやら違ったみたいだった。
『監督は
ダンサーを見たかった
だけでは(-_-;)』
「「あはは(-_-;)」」
それには一部は呆れていた。
「それにしても
あれが全員。
オリオンの使徒というのか」
「なんか
すごくいい人たちに見えるけど」
「人は見た目に
よらねぇだろ。
オリオンなんか」
どうやらヒロトは反対状態だった。
「よーし！
俺達も行くぞ、坂野上」
「はい！円堂さん」
2人を見ると、
何かふらふらしていた。
「はは！
祭りならこっちも負けちゃ
いられないよな」
「はい！
夏祭りで鍛えた。
盆踊りを見せてやりましょう」
『ぼ、盆踊り…(-_-;)
確かに踊りはダンスだけど』
あの2人は独特だなー。
剛陣さんもどうやら
それをサンバと思ったのか
盆踊りみたいに
踊り始めた。
すると周りのみんなが
踊りだした。
ハオ君に限っては‥‥
中国の感じが丸見えだった。
『ヒロトも踊ってくれば』
「誰が踊るか！」
「こういうのもいいんじゃないか」
「だから踊らねぇよ！」
『みんな肩の力が
抜けてるみたいだね。
これはこれでいいでしょ』
「そうかもね」
「サンバ踊ってるのに
違うやついるけどな」
それは言っちゃだめ
可哀そうだよ。
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作者名：reichan | 作者ホームページ：http://kurakura.raraya
作成日時：2019年11月3日 22時
