神を支え世界へ～オリオンの刻印～【吉良ヒロト】4 (ページ20)

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165話　星屑ページ20

「ふっ」

ベルナルドさんは窓を見つめながら

小さく微笑んだ。

何か企んでいるように見えた。

「さて、君は今しばらくはここに

いてもらう…。安心してくれ

ロシア戦が終わったら戻す…。

もちろん、その間に逃げれると

思うなよ、君の情報は

ある人物に渡すのさ…これから

使用するためにね。

オリオンのために」

その人の瞳はどこか未来を見ていて、

やはり恐ろしさがあった。

そして、何となく分かった。

きっとこの人はフロイ君に

何か隠してると。

『貴方はフロイ君を信用していますか』

「なるほど…さすがに言ったら気づくか。

まぁチームの実権を誰が握るか

肝に銘じるいい機会になるだろう」

『っ！』

この人は兄弟であるフロイ君をなんだと

思ってるの…

「君は察しが速い…すぐに

外に出すわけにはいかないさ。

気が向けばここに置くことも可能だ。

私の権限でな」

『っ！』

ベルナルドさんは、

私の顎をあげ、目をじっと見た。

見下すかのような目心のない顔…。

『離してっ』

「まぁいい…VIP部屋へ連れていけ。

フロイに近づかせるな。

ロシアのメンバーにもな」

「「はっ」」

「オリオンにひれ伏さぬものは

星屑となって消える」

『！！』

そのまま私はどこかの部屋へ

連れていかれた。

部屋にいてしばらくたってから、

車に乗せられた。

そう、そこは

『ここって試合会場』

「正解だ」

私はロシア側の部屋に連れていかれた。

試合はもう始まっていた。

「見ているがいい…

今日は日本がロシアに負ける日の

現実をな」

『っ！』

みんな…。ごめん

フロイ君…。