【鬼滅の刃/隠伏ゲーム】見つかったら接吻か抱擁。

▼ 7 ページ10

*




「あっ」




棚の中に隠れていたら
冨岡さんに見つかった。

見つからない自信があったので
かなりショックである。




「…札 持ってます?」




ムフフ、という効果音がつきそうな顔を
冨岡さんがしてきて笑いそうになった。

笑いを堪えていると札を見せてくる。




「2枚も見つけたんですか?」

冨岡「ああ、頑張った」




棚から出ると冨岡さんに
抱き締められた。

いい匂いがして戸惑う。




「と、冨岡さんｯ。いい匂いしますね!?」

冨岡「そうか?」

「はい」




変なことを口走ってしまい
ああっ、と後悔する。

赤い顔を見られないように
下を向き続けた。




冨岡「A」

「何ですか?」

冨岡「顔を上げてくれ」

「嫌です」

冨岡「…そうか」




冨岡さんが悲しそうに言うので
誤解を解こうと顔を上げる。

これは恥ずかしいからであって
冨岡さんを嫌いなわけではなくて!!




「あのですね!! これは…」




冨岡さんの綺麗な顔が
近くにきて目を瞑る。

唇に柔らかい感触がして
ゆっくりと目を開けた。




「…今 何しました?」

冨岡「接吻」

「そういうことは先に言ってください!!」

冨岡「先に言えば またしてもいいのか?」

「だめですｯ」




冨岡さんが表情を緩めて
こちらを見てきた。




＿




冨岡「2枚も見つけられるとは運が良い」

冨岡「抱擁も接吻もできた」

冨岡「再び札探しから始めよう」




*

▼ 8→←▼ 6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す