爆豪くんは彼氏です。 (ページ17)

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個性ページ17

余計なお世話？

集中力削っちゃうかな。どうしよう控え室行く前ならいいかな。

私は声をかけるタイミングを考える。

うん。かっちゃんが席を立つ前に廊下で待ってよう。

「すごい氷！私の予想！この人とAちゃんの彼氏が決勝だと思う！」

「わ、全然見てなかった！
え！わ！氷大っきい…」

会場の半分を占める氷に肌寒さを感じる。

「え、これ見てなかったの…」

「う、うん…ちょっと私、かっちゃんに頑張って言わなきゃって！」

「あ、いってらっしゃい！

って、手からすごいキラキラ……。」

そう言われて手を見ると、

「力、入れてないのに？」

「そのキラキラって何なの？」

「実はこの前かっちゃんの真似したら出るようになって、触っても特に何もないの。ただのキラキラ？」

そういうと恐る恐るクラスの子がキラキラに触れた。

「本当だ。なんにもない。でもなんだか、癒やされるような感じがするね？」

「癒やされる…？」

「誰かー怪我した人いない？小さなすり傷とかでいいの！」

すると隣の子が、

「あ、えっと、これ。」

血が軽く滲む肘を指した。

「ねえ！Aちゃん！キラキラ当ててみてよ？」

「でも治るかどうか…」

「酷くなったら止めてよ？とりあえず当ててみて！」

「ごめんね、ちょっと肘貸してね。」

そういって隣の子の肘にキラキラを当てる。

「わ！瘡蓋ができた！」

「ほっ…」

「治りはしないけど、治癒を早めるみたいな感じなのかな？」