近づく ページ41
フロイド先輩が現れたことで、分かりやすくテンパる二人。
「フ、フロイド・リーチだそ…！どうすんだよお前！？」
「どうって…。これ、俺たち命ないんじゃ…」
そんな二人をよそに、先輩は笑顔で私に訊く。
「Aちゃん、この二人とそういう関係なのぉ？」
『な、なわけないじゃないですかっ！！！コイツらが一方的にっ…！』
「え〜、じゃあ、オレが今来てなかったら危なかったってこと？」
『ん…まぁ…』
崩れた服装を整えながら答える。
先輩は私の回答に「そっかぁ…」と頷き、慌てる二人の前に立った。
「…キミたち、ホントなにしてんの？
今から絞めてあげてもいいけど…、どうする？」
「ひぃぃぃっ！」
「こ、これはコイツが生意気なこと言うからっ…」
顔を真っ青にしながら、後ずさる二人。
さっきまであんなに偉そうにしてたのが、嘘みたいだ。いっそ一周回って幻だったのかも。
怖がってる二人に追い討ちをかけるように、私も立ち上がった。
『先輩方、生意気なこと言って本当にすみませんでした。私、失礼なこと言ったのを学園長に自白するんで、ついでにさっきのことも報告…』
「わ、わかった！！悪かったって！」
「だから絞めるのもチクるのも勘弁んんん！！！」
『そうですか、分かりました。
ではさようなら。今のことは忘れるんで早く去ってください』
私の言葉に、二人は急いで立ち去った。
残されたのは私とフロイド先輩だけ。
…とにかく、助けてくれたお礼をしなきゃ。
『あの、フロイド先輩。助けてくれてありがとうございました…！』
「………。」
『え、あの…先輩？』
「ふっ…。あははっ！」
『え？』
んえ…？
な、なんでこの人は笑ってんの…？
『せんぱ…』
「あははっ、キミ最高〜。怒ると怖いんだねぇ」
『せ、先輩だって充分に怖かったですよ！！』
「え〜？それが恩人に対しての言葉〜？」
『うぐっ』
た、確かに…。
『…でも本当にありがとうございます』
「別に〜。ただキミがあの二人に連れてかれるの見て、なにしてんだろ〜って思って着いてっただけだし」
『でも、私はそれで助けられました。本当に、ありがとうございます』
＿＿＿＿なんだか、少女漫画みたいな展開だったな。
私は先輩にお礼をしながらも、あのライオンが言っていた“この世界のヒロイン„に自分が近づいているような気がして、ヒヤヒヤしていた。
・
・
これから息をつく間もない日々が始まるなんて、知らずに。
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シャーペンの芯(プロフ) - うみねこさん» うみねこさぁぁん！！お久しぶりです！！読んでくれてありがとうッ！嬉しすぎて灰になりました（） (2021年4月7日 17時) (
レス) id: 402419b6d7 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - とてもとてもとてもとてもお久しぶり…浮上できてなかった…全部読んだらめちゃめちゃ文才の塊もうすき… (2021年4月7日 15時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» そうですよ当たり前ですよ(？)(訳:好きだなんて嬉しいぃぃぃ！！ありがとうございます！！I☆E☆A☆) (2021年4月6日 18時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 徹夜って当たり前だよね(？) だって!!寝れないんだよ!!(言い訳 ｱｯﾄﾞｳﾓｫ。この作品好きなので現在ある所まで見て更新待つ事にします。 I☆E☆A☆(イエア)ｱｯ…ｲｳｺﾄﾅｲ……｡← (2021年4月6日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 桜あやや@べりらわさん» コメントありがと〜！あややちゃんもツイステ好きだったんだ！私はね〜、「絶対この人！！！」っていう推しはいないよwなんか定まんなくてw (2021年2月23日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャーペンの芯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時：2020年12月11日 17時
