ヒロイン ページ45
「まず、君がこの世界に来た理由から説明しよう」
青い炎のような髪の、ハデスが鏡の向こうでそう言った。
『わ、私に主役の素質があって、皆さんがツイステッドワンダーランドに連れてきた…っていうのは、スカーさんから聞いてます』
「なんだ、もう分かってるんじゃないか」
『ほ、本当に貴方たちが私を…？』
私は恐る恐る、7人に訊く。
どんな答えを返されるのかが怖くて、一秒一秒がとても長く感じられた。
私の質問に答えてくれたのは、美しい女王様だった。
「えぇ、もちろんよ。貴方は違う世界にいたとはいえ、ずば抜けて魔力が高いわ。
貴方ならきっと、私たちの意思を受け継いでこの世界の“ヒロイン”になってくれる。そう思ったのよ」
『…………。』
自分たちの代わりに主役になって。
そう言われたように感じた。
そして、角を持った迫力のある女性・マレフィセントも口を開く。
「…貴方のブロットが溜まりやすいのは当たり前よ。
だって貴方は、もともとこの世界の人間じゃないからね。体も慣れていないし」
『じゃ、じゃあ、私に火の玉が向かってきたりしたのは…』
「それは、世界が貴方に反発しているからだよ。貴方はこの世界にいるべき存在じゃないからね。
言い方を変えれば、異物、だ」
『……………。』
…なに、それ。
疑問が晴れていきスッキリした気持ちもあるけど、それ以上に沸々と怒りが込み上げてきた。
私は、目立ちたくない。
ツイステは好きだけど、トリップなんて望んでない。
ヒロインになんてなりたくない。
『…やだ』
「なんと言った？」
『やだって言ったのっ！！！
私はヒロインになりたくないっ！もう悪目立ちはしたくないのっ！
元の世界に帰りたい！帰してっ！！』
私は必死に訴えた。
でも一人として、頷いてはくれない。
すると鏡に写ったジャファーが言う。
「残念だが、時間が来たようだ」
『待って！私はまだ訊きたいことがっ…！』
鏡に手を伸ばすも、インクのような暗闇がそれを隠してく。
『待って、待ってっ！！！』
私もだんだんその黒にのまれていき…。
「Aちゃんっ！」
『！』
＿＿＿＿＿目を開けると、監督生ちゃんと学園長の姿があった。
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シャーペンの芯(プロフ) - うみねこさん» うみねこさぁぁん！！お久しぶりです！！読んでくれてありがとうッ！嬉しすぎて灰になりました（） (2021年4月7日 17時) (
レス) id: 402419b6d7 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - とてもとてもとてもとてもお久しぶり…浮上できてなかった…全部読んだらめちゃめちゃ文才の塊もうすき… (2021年4月7日 15時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - Rukia (ゆっくりゆる)さん» そうですよ当たり前ですよ(？)(訳:好きだなんて嬉しいぃぃぃ！！ありがとうございます！！I☆E☆A☆) (2021年4月6日 18時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
Rukia (ゆっくりゆる) - 徹夜って当たり前だよね(？) だって!!寝れないんだよ!!(言い訳 ｱｯﾄﾞｳﾓｫ。この作品好きなので現在ある所まで見て更新待つ事にします。 I☆E☆A☆(イエア)ｱｯ…ｲｳｺﾄﾅｲ……｡← (2021年4月6日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 桜あやや@べりらわさん» コメントありがと〜！あややちゃんもツイステ好きだったんだ！私はね〜、「絶対この人！！！」っていう推しはいないよwなんか定まんなくてw (2021年2月23日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャーペンの芯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時：2020年12月11日 17時
