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真緒 side
私が薬を飲み終えると、世尾さんが話し始める。
世「これはこれからのキャリアを考えると受けた方がいいと思うんですけど、これを受けると大学にほとんど行けなくなって留年します」
S「そう。とりあえず、何ですか？」
世「今回の大河、麒麟がくるの帰蝶役です」
それは大学行けなくなるわ。
撮り溜めが全くない状態なのにも関わらず放送開始の1月は変わらない。
ｼﾞｪ「真緒、すげーじゃん！」
松「そうね。でも、真緒って」
世「12月帰ってきたら、連ドラの撮影もありますし、それが終わっても映画の撮影があります」
S「5分待ってください」
どれが正しいんだ。
この話を受ければ、次の秋までオフはないと考えた方がいい。
1月からはツアーも始まる。
ただでさえSixTONESとしても忙しくて、スケジュールはありがたいことに黒い部分が多い。
そうすると、もう減らすのは大学しかない。
別に私はキャンパスライフに強い憧れがあるわけじゃないし、この話を受ければもう通ってる時間なんてなくなるんだ。
S「そのオファー受けますけど、大学辞めます。明日中に退学届取ってきてください」
世「了解です」
世尾さんはそう言うと、足早に控え室を出て行った。
今回の一時帰国も、沖縄から帰ってきた後も忙殺されることが決定したので、とりあえず寝ることにした。
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作者名：m9 | 作成日時：2022年3月2日 17時
