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美緒 side
学食でカツ丼を食べていたら、電話が鳴った。
相手は私がカツ丼を食べるくらいのストレスを抱える原因の彼。
こんなカロリーの塊の様なものを口にするなんて、入所以来撮影以外ではない。
美「……はい」
『もしもし、美緒ちゃん？』
美「ん、どうしたの？」
あくまで平常心。
イラつきは悟られないように。
彼にイラつくなんて自意識過剰でおかしいだろ、と言われれば、それまでなんだけど。
『あのさ、昨日のことなんだけど』
美「うん」
今か。
まだ覚悟はできてないのに。
しかも、こんな学食で泣くに泣けないし、この後の授業は単位がヤバイから絶対に出なくちゃいけないのに。
『あの、さ』
美「うん」
もう切ってしまいたい。
でも、ここで逃げたらきっとギスギスするし、グループにも良い影響は与えないから切らないでおく。
『よろしくお願いします！』
耳がキィんとするくらいの大声での返事が私まで届いた。
．
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作者名：m9 | 作成日時：2022年3月2日 17時
