_ ページ44
真緒 side
S「なんで、そんなに驚いてるの?」
ラ「だって、真緒ちゃんってそういう声なんてどうでも良さそうに、気にしてなさそうに見えるから」
そりゃ、そう振る舞ってるからそう見えてないと困るんだよ。
S「先輩たちにも色々言われちゃった?」
ラ「……っ」
その目に浮かべたものが答えだろう。
S「私もそうだったよ」
中学の時は言ってくれれば一緒に直談判していつでもポジション変わるよ?とか思ってたな。
ラ「そ、うなの?」
S「うん、特に女だったしねぇ」
ラ「あ……」
ラウールが入所したのは私がもうKingだった時だし、後輩で美緒が入ってきたから女がいることが当たり前だったんだろうな。
そう考えている人が増えてくれてるのはものすごく嬉しい。
S「大丈夫だよ。そういうやつは大抵、辞めてくから」
ラ「そうなの?」
S「うん、大丈夫。ラウには力強いお兄ちゃんたちが8人もいるでしょ?」
ラ「そうかな?」
S「うん。あと、私も頼ってよ。その場に駆けつけることはできなくても、話くらいは聞くよ。だから、いつでも電話して。仕事であんまり出れないかもしれないけど掛け直すから、ね?」
ラ「うん、……ありがとう」
ラウールは大丈夫だよ。
内部に敵がいたとしても、それは所属タレントだけだろうから大人の力でどうにかできるよ。
私の時はスタッフさんもだったから、どうにもならなかったんだよなぁ。
ラ「真緒ちゃん、大丈夫ですか?」
S「大丈夫!練習、少し付き合ってくれない?」
ラ「はい!」
思い出したくないことがあるなら、それが脳裏を
.
99人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:m9 | 作成日時:2021年5月17日 11時