日本語って感謝と謝罪を一緒くたにしてる節があると思う_■ ページ29
真緒 side
今日は7MENとHiHiのサマパラのオープニングの日。
でも、そこに私は立っていない。
同期なのに、黎ちゃんとはほとんど一緒に活動できなかったな。
こないだの美 少年のクリエの私のソロが唯一の2人だけのステージだった。
これからは、もしかしたら少クラのふみきゅんの夢ステージであるかも、くらいだろう。
今日は、黎ちゃんはステージの上で、私は舞台袖。
邪魔になるだろうから世尾さんにどうにかして仕事を入れられないか頼んだが、開始5分前に私が舞台袖についても首が縦に振られることはなかった。
舞台袖で、いつもとは違った角度から客席をみる。
HiHiJetsとして5人が登場した時の私のファンの子たちの表情がすごく目についた。
私がブログなんかで明言できれば、あんな表情をさせずに済んだのになと思った。
でも、昨日そうしようとしたら、上からのお達しでブログの書き直しを強制された。
今度デビューもするし、上の意向には出来るだけ従っているはずなのになんでブログの内容まで指示されなきゃいけないんだろう。
上の人たちは、結局利益が最優先で、ファンの気持ちとかは考えてないんだろうな。
秀さんが1人その中に入ったとしても、会社の方針なんかは多数決で決めるからどうしようもないんだろう。
ジャニーさんでさえ、私のデビューをこれ以上遅れさせられないと言ってたし。
これはもう過ぎたことだから文句を言っても仕方ないけれど。
公演が終わり、一足先に楽屋で待っていた私のところに5人が来る。
猪「お嬢、どうだった？」
高「俺ら、案外5人でもいけてるっしょ？」
橋「辛くなったら、帰ってきていいから」
井「いつでも待ってる」
作「もう俺たちは大丈夫だよ」
私は今どんな表情をしてるんだろう。
きっと酷い顔をしているんだろう。
猪「お嬢、何、泣いてんだよ！らしくねぇぞ！」
無理に笑顔をつくる蒼弥だって、
高「俺らは……、大丈夫！な！」
いつものように私と肩を組む優斗だって、
橋「俺らはずっと真緒の仲間だから」
天井を見つめて全く視線が交わらない涼だって、
井「俺らもすぐに追いつくから」
私の左肩に置いた右腕で顔を隠すから全く顔の見えない瑞稀だって、
作「ほんっとうに、楽しかった」
私に抱きついてる龍斗だつて、
みんな泣いてる。
そういう私だって
S「ごめん。でも、ありがとう」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：m9 | 作成日時：2021年5月17日 11時
