HiHiの紅一点と美 少年の紅一点は双子なんですっ!?#3

同期だから許される時間帯_■ ページ4

真緒 side




遂に紫耀にバレたあと、紫耀とむむくんは帰らずに家(うち)に泊まることになった。

2人は慣れた手つきでリビングのソファをベッドにして、グラス片手に紫耀の棚に入っていた酒を飲んでいる。


ベッドルームに入るともちろん1人で、いやでも健のことを思い出す。

いつもこういう時ってどうしてたっけ？

でも、そんなことがすぐに思い出せないほど、そのことが過去になっていることに驚いた。

やることはやったけど、我ながら幼稚な恋だったと思う。

しかも、振った理由が“美緒が入所するから”なんて……、自分の想いを言わないで別れるなんて卑怯だ。

彼に連絡するか、いやでも、自分のそういう部分はあの2人には知られたくない。


真緒今日は来ないで


彼だけが合鍵を持っているからいつでも来れてしまうことを思い出し、彼にそれだけ連絡して、スマホの電源を切った。




あ゛ー。

よし！

美 少年の方のクリエのソロのことを考えよう。

久しぶりに、“アレ”、やりますかー。

ギター、最近、全くやってなかったから自分で弾くのは無理だから、黎ちゃんに頼みますかね。


明日は、紫耀とかぐや様の撮影して、スタジオ行って美 少年の方のクリエの自主練、ここでローラーもやっときたいなぁ。その後に美 少年の6人が学校から帰ってきたら通し、か。
我ながら、相変わらずのハードスケジュールだな。

よし！
黎ちゃんに電話しちゃいましょう！





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