HiHiの紅一点と美少年の紅一点は双子なんですっ!?#1 (ページ45)

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朝_△ ページ45

美緒 side

真緒たちが出て行ってから滝沢くんの表情は真剣味が増した。

滝「高橋」

高「はい」

滝「本当に何もなかったんだよな？」

高「はい」

なんで、私には聞かずに海ちゃんばかりに聞くんだろう。
海ちゃんが私の所で愚痴るような原因を作ったのは、私なのに。

滝「高橋、記者に何を聞かれても絶対に答えるなよ」

高「はい。本当にすみませんでした」

海ちゃんが頭を下げるので、私も慌てて頭を下げた。

滝「高橋、もう行って良いぞ」

高「失礼します」

海ちゃんは出て行った。

今、部屋には私と滝沢くん2人だ。

真緒の手前あぁ言ったが、お前は退所しろ、とか言われるのかな。

滝「美緒」

美「はい」

滝「2年くらい前のジャニーさん、平野、永瀬、真緒が言い合ってるの聞いてただろ？」

美「……え？」

滝沢くんのいきなりの予想外の発言に私はなんて答えればいいのかわからなかった。

私はそのことを飛貴にも海ちゃんにも、もちろん真緒にも言ってないから滝沢くんにばれるはずがない。

滝「俺も実はあの時真緒の説得に呼ばれててその場にいたんだよ。そこで、ドアの窓からすごい泣きそうな美緒を見かけたから」

美「そう、なんですね」

滝「真緒がデビューしてないのは美緒のせい、とか思ってるのか？」

ここで言ってしまった方が楽だろう。
私はどうせ自分のことしか考えられないようなヤツなんだから。

美「はい」

滝沢くんはそんなことないぞ、と言ってから2年前のことを細かく話してくれた。

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