HiHiの紅一点と美少年の紅一点は双子なんですっ!?#1 (ページ38)

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一時の安らぎ_△ ページ38

美緒 side

本番まで1ヶ月を切ったクリエを1度、軽く通しで行い、私はラジオもあったから、ということで帰ることにした。

隣のレッスン室からは真緒の声が聞こえる。

真緒は少しでも良いものにしよう、完璧なものにしよう、と頑張っているのに私は帰ろうとしている。

ラジオでも私以上に話し、その前にも私とは違って仕事があった真緒は私よりも絶対に疲れているはずなのに、

世「美緒さん、帰るんじゃないんですか？」

美「すいません。今、行きます」

車の準備をして戻って来たらしい世尾さんは、私がHiHiのレッスン室の扉を見つめているのを不審に思ったらしく声を掛けてきた。

エレベーターで下の駐車場まで降り、世尾さんが案内してくれた車に乗るとそこには海ちゃんがいた。

予想外の出来事に私が固まっていると、乗らないの？、とこの間の夜とは違ったいつもの彼らしい優しい笑顔で微笑んできた。

美「乗るよ」

私は海ちゃんの横に座った。

海ちゃんがお願いしまーす、というと海ちゃんのマネージャーさんらしき人は車を走らせ始めた。

高「ねぇ、美緒の家、行って良い？」

美「うん、良いよ」

今1人でいても、どうせ真緒のことだけを考えてしまうだろうから彼の提案を了承した。

あんなことになろうとは知らずに。

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