あの頃の私_△ ページ31
美緒 side
昔から私は真緒のおまけのような人間だった。
彼女は社交的で、幼い頃のあの小さなコミュニティの中ではどこにでも友達のいるような人間で、飲み込みが早く少し練習すれば人並み以上にできる人間だった。
それに引き換え、私は内向的で、人並みに努力して人並みにできる程度の普通の人間だった。だから、ピアノや水泳、ヴァイオリンなどの習い事や幼稚園、どこに行っても真緒はこれくらいでできるのに、と言われた。
いつも私を褒めてくれたのは母だけだった。
そんな母も私が小学4年生の時に他界。
私たち双子は習い事を全て辞め、学校だけになった。
あいにく日本の学校教育の勉強は教科書を読めばできるようになっているから、家で努力さえしていれば、真緒に負けるような点数を取るようなことはなかった。
そんな中、小学4年生の春、私たち双子にとって初めて別々のことをし始めた。
真緒は次兄の
私は勉強をするのは苦ではなかったので、ずっと成績は良い方だった。
ただ、私は陽太程、頭がいい訳ではなかった。
陽太も大学受験でお世話になったその塾は、成績が良い者は授業料が免除になる制度があった。
私も最初の内は授業料が免除だったらしい。
でも、後から入ってきた子たちにすぐに追い抜かされた。
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美紀 - 初めましてハイビー大好きです最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気をつけてくださいね(・ω・)ノ (2020年5月31日 9時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m9 | 作成日時:2020年5月25日 11時