PAGES 3-いつか晴れ渡る空の下で-

113話 高熱 ページ21

あ｢ハァハァ...｣


また息苦しさで目が覚めちゃった
熱が上がってるような気がするな...。
時計をみたらちょうど回診で忙しい時間帯だった


我慢出来るとこまで我慢しよ




【亜嵐side】

ふぅ。。あとはAの回診のみ！ってなっていたのに、、、


亜｢退院おめでとうございます！｣



今日退院する人がいること忘れてたー！！！
おめでたい事だけど、これ覚えてたらAの回診を最後に回さなかったのにな...。

大丈夫かなぁ








退院する方を玄関までお見送りしてから....


亜｢涼太！龍友くん！Aの病室行こ！｣


龍涼｢りょーかい！！｣


さっき、血液内科のナースステーションにAからナースコールがないか聞いてみたら、無いって言っていたから熱は上がってないのかな？




『コンコン』


亜｢遅くなってごめんね〜....
あれ？お熱上がってきちゃったかな？｣


みるからに熱上がっちゃてるな。


あ｢...亜嵐くん....遅いよぉ...ハァハァ｣



涼｢お熱はかるよ〜


亜嵐くん...ｺｿｯ｣




亜｢これは辛いな｣



体温計に表示された数字は『39.5』
さっきより結構上がってしまってる


亜｢A〜、結構お熱上がってきちゃって、心配だからちょっとの間無菌室行こうね^^*｣


無菌室とは、免疫力が低くなった患者さんが入る部屋で、ベッドの周りがビニールで囲まれている部屋のこと。



龍｢俺、無菌室の準備してくるな！｣



あ｢無菌室....ハァハァ...怖いよ...ｸﾞｽ｣




まあ、怖いよな。
健康な人はかからないような弱い感染症にも免疫力が低いとかかってしまうから、俺ら医者も特別な服を来てその部屋に入らなきゃ行けない。



亜｢大丈夫大丈夫。泣いたらもっとお熱上がっちゃうよ？｣



あ｢あらんくん....ｸﾞｽ｣


龍｢準備出来たで！！｣



グズグズAちゃんになってるけど、なるべく早めに無菌室に入ってほしいから、納得してくれてないけど連れていくか。




亜｢ベッドにゴロンしたまんまでいいから、このまま無菌室まで行くよ〜｣


あ｢嫌だ！！....ｸﾞｽ...ハァハァ....泣｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ



亜｢あーもー、暴れないよ！暴れたら体力無くなっちゃうよ〜｣


ベッドをそのまま運んでるんだから、暴れたってなんの意味もない。


こんなことで体力使って欲しくないのにな...



涼｢こんな暴れてたらベッドから落ちるよ？｣

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