PAGES 3-いつか晴れ渡る空の下で-

108話 ▽ ページ16

Aside

3人揃って朝からAの病室に来たということは、やっぱり骨髄検査の結果と抗がん剤の話かと思ってたのに、なかなかその話が始まらない。

なければないで全然いいんだけど、その事が気になりすぎて、いつもは余韻が残ってニヤケけてしまうほど頭撫でてもらうの好きだけど、今は...



だから、思い切って聞いてみることにした。


あ｢...亜嵐くん達、治療の話しに来たんじゃないの？｣



亜｢やっぱ、勘づいてたよね。気持ちの準備してくれてたのに、なかなか言わなくてごめん。


骨髄検査の結果は前回よりも良くなってた。｣


あ｢ほんと？｣


亜｢うん。でも、あの抗がん剤を使ったにしては、 効果が薄かったんだ。

だから、今回は前回よりも、強めの抗がん剤を使わなきゃいけない。｣






あ｢...ということは、もっと辛い副作用が来るって事だよね？(ｳﾙｳﾙ｣


亜｢うん。。辛いよな。。｣




涼｢俺らにできることがあったら、全力でサポートするからなんでも言って！｣


龍｢そーやで！やから、そんな不安な顔やめ？｣




覚悟はしてた。。つもりだった。
でも、あの時よりも辛い副作用ってなに？


あ｢....それっていつから始めるの？｣




亜｢出来れば今日の午後からがいいな。でも、どうしてもって言うなら明日の朝イチ。｣


あ｢....わかんない｣



涼｢何がわからないの？｣



あ｢今日はやりたくないけど、明日になったらもっとやりたくなくなるかもしれない。。｣




涼｢じゃあ、今日やっちゃお？明日から抗がん剤始まっちゃうって考えながら寝るのって結構辛いんじゃない？

スタートの時間が遅くなるほど、色々考えちゃうからね。｣




あ｢.....でも。。｣




亜嵐くんの意見も聞きたくて、亜嵐くんの方を見るとすぐに目が合って、少し険しい目からすっごく優しい目に変わった





亜｢俺も、今日がいいと思うよ？｣



龍友くんも隣で頷いている。








みんなが、そういうなら今日やっちゃおかな。


あ｢怖いけど、、今日やる。。｣


亜｢りょーかい^^*



龍｢よし。じゃあ、朝ごはん食うか！！｣





龍友くんが朝ごはんを運んできてくれた。
そのまま、4人で朝ごはんを、食べることになった。



私は相変わらずのシンプルな病院のご飯だけど、3人の朝ごはんも結構...笑


栄養が大事！とかめっちゃ私に言うくせに、全員で栄養の偏りが笑



やっぱ、この3人面白いな^^*

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