和也side ページ29
真っ暗で何もない空間…
誰かが何か言ってる…
.
…それが何なのか、僕にはわからない。
……でも、聞きたくない。
「さとにぃ…しょうにぃ…助けて…」
怖い。
怖いよ…
思わず、うずくまったとき。
『和っ！！！！！』
…突然響きわたった潤くんのさけび声に
一気に覚醒する。
「…っ！！」
ガバッと勢いよく起き上がると走る激痛。
あ…今の、夢、だったんだ…
周りを見渡すと、さとにぃも、翔にぃも、
まさにぃも潤くんも眠っていた。
そうだ…僕…あのとき、急にフワッとして…
……僕は、ほんとうに、父さんを、母さんを……
ー7年前と同じ犯人ー
…刑事さんの言葉がよみがえる。
”たまたま”、突っ込んできた車から僕を
守ってくれた。
僕を守るために…父さんと母さんは死んだ。
…僕の存在が2人を死なせてしまった。
…今まで、ずっとそう思ってきた。
……だけど、真実は違った。
現実は、もっともっと残酷だったんだ。
.
……あの日は…あれは…事故なんかじゃなかった。
.
あの日、両親は僕を守ろうとして死んだんじゃない
.
.
…僕の代わりに2人は死んだんだ。
2人が守ってくれて、僕は助かったんじゃない。
…父さんを、母さんを巻き込んで…
犠牲にして…僕は生きてる。
それだけじゃない。
……僕は、また、また…潤くんまで…
.
.
.
.
…僕が、みんなの幸せを奪ってる。
.
…僕の存在が、父さんを、母さんを、…潤くんを、
消してしまうなら。
みんなの笑顔を奪ってしまうなら。
.
.
.
.
.
.
.
.
……僕は 、”僕” なんていらない。
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ララ(プロフ) - 海理さん» 海理さん、雨ノチ晴れに続きこちらでもコメントしていただいて本当にありがとうございます！(^^)私の書いた作品で泣いてくれる人がいるなんて、嬉しすぎます…(T ^ T)コメントとても嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします(o^^o) (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
海理 - めっちゃいいです。毎回泣いてます(ﾉд-｡) (2016年8月15日 19時) (レス) id: 9f87a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ
| 作成日時：2016年7月11日 20時
