翔side ページ21
あれから集中治療室、
いわゆるICUに移された和。
……ガラス越しに見る和は、
まるで眠ってるかのようで……
和、と声をかければ今にも
『翔にぃ』
と何事もなかったかのように起きそうなのに…
…だけど、和の体からたくさんのびた管と、
隣でピッ…ピッ…と和の正常な心音を伝える
機械が俺を現実に引き戻す。
もちろん、部屋の中には入れない俺らは
ただガラス越しの和をじっと見つめたまま
無事を祈る。
昼は誰も食べず、夜は智くんが病院の中にある
コンビニで買ってきてくれたパンをみんなで
食べた。
…お気に入りのパンも、何の味もしなかった。
…気がつけば、来たときはまだ朝の8時頃だった
時計はとっくの昔に一周して、ソファの後ろの
窓からは朝日が差し込みはじめていた。
…こんなにも、時間の流れを感じなかったのは
初めてだ。
何も考えられない。
ただボンヤリと朝日を眺める。
「…。
……くん、
…翔くんってば！」
誰かの俺を呼ぶ声にハッとして前を向くと、
智くんが心配そうに俺を見ていた。
「…翔くん、和はきっと大丈夫だから…
……波多野先生が呼んでる。
行こう？」
いつも信じてきた智くんの言葉も、
俺の心を通り抜けていく。
……和。
和。
和。
和。
…俺はもう、和なしじゃ、生きていけない。
神様…どうか、どうか和を助けてください…
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ララ(プロフ) - 海理さん» 海理さん、雨ノチ晴れに続きこちらでもコメントしていただいて本当にありがとうございます！(^^)私の書いた作品で泣いてくれる人がいるなんて、嬉しすぎます…(T ^ T)コメントとても嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします(o^^o) (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
海理 - めっちゃいいです。毎回泣いてます(ﾉд-｡) (2016年8月15日 19時) (レス) id: 9f87a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ
| 作成日時：2016年7月11日 20時
