智side ページ3
和の布団を囲んでワイワイ
騒いで、その中心で柔らかく
微笑む和。
そんな和の様子が嬉しくて、
オイラもつられてニコニコ笑ってしまう。
「…ケホッ」
…だけど、その微笑みが顔からきえ、
一瞬和が苦しそうに眉をしかめて咳き込むと
翔くんはハッとしてバックをゴソゴソと
漁り始めた。
「…っと、そういえば…
ほら、和。これで熱はかって？？」
そう言って翔くんが取り出したのは体温計。
…まだ和の頬はうっすらと赤みを帯びていて、
明らかに熱が引いたという感じではなさそうだ
「え…だいじょうぶだよ、翔にぃ…
僕、もう熱ないよ…？」
「ダーメ。これ、和くんが起きたらお願いします
って看護師さんに言われてるやつだから。な？」
翔くんがそう言って差し出すソレを中々
受け取ろうとしない和。
…ふふっ、和は体温計、嫌いだからなぁ…
代わりにヒョイっとおいらが受け取ると、
和の布団に腰掛けて、その華奢な肩を引き寄せる
「ほら、かーず？
オイラがはかってやるから。な？
ちょっと冷たいかもしんねぇけど…」
そう言ってスルリと服の隙間に手を入れると、
少しふれた和の肌はやっぱり熱かった。
…こりゃあ、まだ結構熱あるなぁ…
しぶしぶながらも大人しくしている和の口は
少し尖っているものの、ときおりケホッと
軽く咳き込んでいる。
…昨日は喘息の発作で病院まで連れてきたあと、
診てもらって疲れと貧血、風邪だって
波多野先生は言ってたけど…
何か、変なのにかかってないといいんだけどな…
そう願いながら、体温計がなるのをジッと待った。
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ララ(プロフ) - 海理さん» 海理さん、雨ノチ晴れに続きこちらでもコメントしていただいて本当にありがとうございます！(^^)私の書いた作品で泣いてくれる人がいるなんて、嬉しすぎます…(T ^ T)コメントとても嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします(o^^o) (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
海理 - めっちゃいいです。毎回泣いてます(ﾉд-｡) (2016年8月15日 19時) (レス) id: 9f87a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ
| 作成日時：2016年7月11日 20時
