〜繰り返されるあの日〜潤side ページ16
「和っ！！！
和っ！！！！！」
なんで…っ！！！
そっと顔を上げた和は大きく目を見開いて、
俺をすごい力で突き飛ばした。
その直後。
俺の目の前を横切る車。
…和が、俺の目の前で、車にはねとばされた。
「和…っ！！！」
走り去る車。
アスファルトに横たわり、ピクリとも動かない和。
俺はガクガクと震える足で和に駆けよった。
「和っ！」
「おいっ！和っ！！」
「和…っ！」
…でも、どんなに呼んでも和は目を開かなかった。
ジワジワと和の周りに鮮やかな赤が広がる。
…和…っ！
はやく、はやくしないと和が…っ
俺は、震える手で救急車に電話をかけると、
『翔にぃ』の連絡先をタップした。
「はい。」
「あ…しょ、に…」
…片手で和の手を固く握ったまま、言葉が出ない。
「…潤？どうした、何かあったか？」
すぐに何かを感じとった翔にぃの緊張感が
電話越しに伝わってくる。
「翔にぃ…
和が、
…和が、車に、ひかれた。」
そう俺が言った瞬間、翔にぃのヒュッと息をのむ音が聞こえた。
「そ…れで、和は…？」
翔にぃの声が、震えてた。
…きっと、翔にぃは今のこの最悪の状況を
もうわかってるんだろう。
「和は……はねとばされて…血、がいっぱい…
出てる。
…意識が、ない。」
「…っ！
……潤、」
「もう、…救急車くるから。
…櫻宮病院、俺、付き添うから。
さとにぃとまさにぃにも連絡して来て。」
…翔にぃが何かを言う前に一方的にそう告げると、
電話を切った。
…これ以上、何か聞かれることに耐えられなかった
和…たのむから、和までいくなよ…
俺はただ、祈ることしかできなかった。
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ララ(プロフ) - 海理さん» 海理さん、雨ノチ晴れに続きこちらでもコメントしていただいて本当にありがとうございます！(^^)私の書いた作品で泣いてくれる人がいるなんて、嬉しすぎます…(T ^ T)コメントとても嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします(o^^o) (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
海理 - めっちゃいいです。毎回泣いてます(ﾉд-｡) (2016年8月15日 19時) (レス) id: 9f87a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ
| 作成日時：2016年7月11日 20時
