潤side ページ13
「和、行くぞ？」
「あ…えっと、
…僕、今日は斗真と一緒に行く約束してて…
…ごめんね？
潤くん、先に行ってて…？」
朝、家を出る時間になっても出かけようと
しない和。
申し訳なさそうにそう言うけど…
………
「…なぁ、斗真と一緒に行くならさ、俺も
一緒に行くよ。」
「え…っ？」
そう言った途端、明らかにビクッと動揺した和は、
どう断ればいいのか目をキョロキョロと
せわしなく動かした。
「斗真となら俺も仲いいし。いいだろ？
早く行こうぜ？」
そう言って和の手をぎゅっと掴むと、半ば強引に
いってきます、と家を出た。
…だいたい、おかしいんだよな。
これまで小学校から和が学校を休んでる日以外で
一度も一緒に行かなかったことなんてないのに、
昨日も
「ごめん、マルと約束してるから…」
って…ぜーってぇ、昨日のもウソだろ。
あの後渋々和を送り出したものの、あとで丸山に
問い詰めると、すっげぇ目泳ぎまくってたし。
…そもそも最近の和はおかしい。
まるで何かに怯えてるような…
…それにそろそろ、体調の方も気になる。
翔にぃにも言われたけど、最近夕飯とか、飯の量が
減ってきてる…
俺と歩いてても突然ハッとして立ち止まったり…
…でも、いくら俺がどうかしたのかと聞いても
「何でもない」「ごめんね」「大丈夫」
その一点張りで…
だけどもう、和の心も体も限界だ。
無理に聞き出しちゃいけないってわかってるけど…
少しずつ細くなって、目の下の隈を濃くしていく
和をもう放っておけなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ララ(プロフ) - 海理さん» 海理さん、雨ノチ晴れに続きこちらでもコメントしていただいて本当にありがとうございます！(^^)私の書いた作品で泣いてくれる人がいるなんて、嬉しすぎます…(T ^ T)コメントとても嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします(o^^o) (2016年8月15日 20時) (
レス) id: 823e8bb9d1 (このIDを非表示/違反報告)
海理 - めっちゃいいです。毎回泣いてます(ﾉд-｡) (2016年8月15日 19時) (レス) id: 9f87a1450f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ララ
| 作成日時：2016年7月11日 20時
