雨ノチ晴れ2 (ページ28)

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雅紀side ページ28

和は、ちょっとだけ
驚いた顔をして、

…それから、ポツリポツリと
話しはじめた。

「…あのね？ほんとは僕、朝から今日は調子が
悪いな…ってわかってたの。

それで、借り物競争とか…潤くんの応援とか
しながら、だんだん気分が悪くなってきて…

…何年も付き合ってきた体だから、僕だって
このまま走ったら喘息の発作が出ちゃうかも
しれないってわかってた。

だけど、潤くんに、にぃ達に隠し通してでも
どうしても走りたかったの…

…だから、一生懸命、平気なフリして走った…

…僕が一番わかってたのに、にぃ達にウソついて
無理してごめんなさい…

…結局、僕のワガママのせいで、
…みんなに迷惑…っ、かけちゃってごめんなさい…

…ごめんね…っまさにぃ…」

とぎれとぎれに話す和の目はウルウルと
潤んでいて、
…それでも必死に泣かないように唇を噛んでいた。

…でもね？和、

「…いいよ。

確かに、和には俺たちみーんな騙されちゃったし、
すごく心配もしたけど…

今回は、特別な？(^^)」

「え…？」

「でも！これからは、ちゃんと体調が悪かったら
にぃたちにちゃんと言うこと！
ムリするのもぜーったいダメだからね？？」