恋人 ページ6
広すぎて落ち着かないリビングでなぜか2人きり、彫刻イケメンが出してくれたハーブティーをいただく俺。
相葉は勝手知ったるという感じで、心配そうに奥の部屋に駆け込んで行ってしまった。
…何この状況。
「えーっと…初めまして、二宮くんの担任の櫻井と申します。
突然お邪魔して申し訳ありません、二宮くんと連絡が取れなかったので伺わせていただいたのですが…二宮くんは…？」
「あぁ…それで…
ハァ…だから俺が連絡しとくっつったのに…
スミマセンね、後で注意しておきます。」
深くため息をついた青年は、じゃあ…といった感じで早くも席を立とうとしていた。
いやいや…さすがにまだ、帰れない。
二宮の安否も結局確認できてないし…というか、
「あの…失礼ですが、あなたは…？」
「…松本潤。
ほら。」
そういって、ずいっと差し出された名刺を慌てて受け取った
胸ポケットに直す前に、軽く見た、
…って、え！？
松本って、あの松本グループの…！？
「…もういいですよね？人がいると和もゆっくりできないんでそろそろ…」
「いや！待って！松本…さんは、二宮くんのご友人かなんかでしょうか…？
今日は、二宮くんのお見舞いでここに…？」
明らかな違和感、高級すぎる二宮の暮らしぶり、どう考えたって…
「…和は、友達なんかじゃないですよ。
和は俺の大事な、恋人ですけど…？」
「はっ！？こ、こいびとっ！？！？」
そういうと、ニヤリと怪しげに微笑んだ松本さんはグッと口元を俺の耳に寄せた
「そ。だからセンセイ、手出しちゃダメですよ…？」
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作者名：ララ
| 作成日時：2018年1月3日 0時
