35歳、初恋。＜SN＞ (ページ3)

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欠席ページ3

「錦戸亮」

「はい。」

「二宮和也。
…くんは今日はおやすみです。」

センター真ん前の席。
…一つだけ空いてる空席が、とても目立っていた。

彼以外は全員出席で、今日はプリントを配って一週間の流れを説明して終わった。

…二宮和也、か。

…朝から、何の連絡もなかったし、こちらから連絡しても誰も出ず…

問題児なんだろうか。

彼は確か、一人暮らしのはず。
高一で一人暮らしなんて二宮くんだけで、すごく印象に残ってる。

でも、連絡が取れないなら家に行くしかないな…

もしかしたら病気かもしれないし事故にあってるかもしれない。

「…よし、早く行かないと。」

ガタッと職員室の席を立った時、

「あのっ！！
さ…櫻井先生はいらっしゃいますか！」

ちょうど名前を呼ばれた。

「はい。
どうした？相葉。」

しかも、うちのクラスの生徒だ。

ガラガラと職員室の戸を閉めて、相葉に向き直った。

…すげぇ深刻そうな顔、だな。

押し黙って俯く相葉。
早くも何か悩み…？

「相葉、場所かえて…」
「に、ニノのうち！！」

「え？」

ニノ？

誰のこと…と聞く前に、慌てた様子の相葉が噛みながら話す。

「あっ！二宮！くん、のうち…行くんですか？」