35歳、初恋。＜SN＞ (ページ17)

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☆バカみたいページ17

「出て行ってください。
こちらが手切れ金です。

潤様と二宮様の御関係は内密に
とのことです。

金額にご不満があるようならば
さらにお出しすると旦那様はおっしゃっています。」

松本会長の執事だと名乗ったその人は、そう言うとその小さな紙を机の上に置いた。

「…けっこん。」

潤くんはいつも言ってくれた。

愛してるよ
一生離さないよ

僕はいつも曖昧に笑うしかできなかった。
だってわかってた

くる時がきたんだ。

「…お金なんて受け取れません。」

「一千万じゃ足りないようでしたら、二千万に…」

「…やめてください。

…僕は潤くんの幸せの邪魔なんてしません。お金なんて貰わなくたって、絶対にこのことは他言しないと誓います。

…今日中に荷物をまとめます。

もしもの時は、煮るなり焼くなり、好きにしてください…」

「…明日の朝、確認しに参ります。」

その人はそう言うと、机の上にソレは置いたまま深く頭を下げて立ち去った。

…わかってた、はずなんだけどな

あんまり潤くんが優しいから、勘違いしちゃってた…

「…にのっ！！
松潤、結婚するって…知ってたの…っ！？」

奥の部屋で、ずっと成り行きを聞いていたまーくんが飛び出してくる。

まーくんは優しいから…僕より傷付いたような顔で、必死で僕の肩を揺さぶった。

「…ううん。

いつのまにか、飽きられちゃってたみたい。
ぜんぜん…気付かなかったなぁ…ふふっ、

浮かれて、バカみたい…っ」

すき。

一度もいえなかったけど

.

ほんとに…

すきだったんだよ、じゅんくん