35歳、初恋。＜SN＞ (ページ14)

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俺の家ページ14

放課後、保健室も開いていない。
意識を飛ばした二宮をどうすることもできなくて…

一度は二宮のうちへ行ったけれど、暗証番号がわからなくて入れなかった。

だから…しょうがない。

二宮をお姫様抱っこしたまま、なんとか開錠して自分の部屋へと入った。
…よかった。部屋は一昨日片付けたばかりで、それほど散らかってない。

ソファの上に脱ぎ散らかしてあったパジャマを足で払い落とすと、なるべく優しく二宮を下ろした。

「うわ、どこやったかな…」

消毒しないと。
薬箱をガタガタと棚中を見て探すと、なぜか台所の棚の奥に直してあった。

「二宮、ちょっとごめんな…」

かけていた俺のジャケットをとった。

うわ、痛そう…

赤く腫れて、固まった血がこびりついている。
随分乱暴にされたんだろう。
柔らかそうな肌には内出血の後が体中にあった。

消毒液を脱脂綿に染み込ませて、トントン、と傷口を抑えていくうちに…気付いた。

「…キスマーク。」

腫れた傷口に混じって、明らかに違うソレ。
注意深く見ると胸や首筋にいくつもあった。

…これ、松本さんとの痕…だよな？
まさか、あいつら、二宮を性的に…したわけじゃ、ない、よな？

「……せんせい…？」

「え？
うわっ！！ごめっ…！」

首筋のソレを近くで凝視していたせいで、気付かなかった。

ハッと顔を上げると、俺と二宮の顔はかなり近かった。