35歳、初恋。＜SN＞ (ページ12)

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俺のオレページ12

いつまでもいつまでも離れない

あの白い肌の感触が

シャツの下から覗いていた足が

潤んだ瞳が

「…で？翔くんはその二宮くんって子のせいで、
そんな目の下黒くしてんの？？」

「いや、二宮のせいっていうか…

……智くん、誰にも言わない？」

「え、うん。なにが？」

「あのさ……その、毎晩、夢に出てくるんだよ。
二宮が…」

「……うん。それで？」

「…でね？夢の中で、二宮が、まっ、松本さんとその…アレしてるっていうか…おおお押し倒されてるっていうか…っ！」
「シてんだ？」

「うわぁぁあっ！！！智くん声大きいよ！！！」

「いいじゃん、ここ、翔くん家なんだし。」

俺が大真面目に相談してるというのに、相変わらず智くんはマイペースすぎるっ！！

毎日毎日、センターど真ん中の二宮は目に入ってくる。つーか、目で追っちゃうというか…

そっ、そのたびにあられもない二宮が頭をよぎって学校どころじゃないんだよ！

「…ふーん。で、飛び起きて二宮くんをネタに抜いてるんだ？」

「なっ！そ…そんなわけないだろ！智くんそのジョーク、笑えないから、ほんとに…」

慌てて否定する俺を、ふーんと言ってニヤリと見上げる親友。

…なんでだろう、智くんには全部見透かさレテ類気がする。
事実、俺のオレは、飛び起きると…大惨事だったことは、1度や2度じゃない。

今まで付き合ってきた彼女とだって、こんな夢見たことない。

「…おれ、どっかおかしいのかな。」