雅紀side ページ24
今度こそ、病室から動けなかった
智と松潤は、まだあのドアの前だけど…
「まーくん、僕はいいから…
翔ちゃんのとこ、行って？」
うっすらと開いた瞳が、ユラユラ揺れてる。
…視界が揺れて気持ち悪いんだろう。
「…行けないよ
翔ちゃんが起きた時、それこそ怒られちゃう(^^)」
なるべく明るく言った
翔ちゃんは起きるんだから、和にぃのこと放ったらかしちゃダメだもんね。
絶対、起きるよ
「そう…だね。
翔ちゃん、過保護だから…ぜったい、おこるよね…
ふ…ぅ…っ
しょう、ちゃんの…バカ…っ」
また、綺麗な雫がポロポロと零れ落ちた
ホントだよ
翔にぃのバカ。いつまで、出てこないつもりなの？
和にぃ、泣いてるよ？
大切な、和なんでしょ？
泣かせちゃダメじゃん…
翔にぃ…これ以上和にぃのこと泣かせたら俺、絶対許さないからね
早く出てきて…
ガラガラッ
「和、起きてる…よな、
今、終わったって。」
「翔ちゃんは…っ」
「和にぃっ！」
飛び起きた体がグニャリと折れて倒れる。
俺より早く、智がその体を支えた。
「二宮さん、横になったまま聞いてください。
…その後は、ちゃんと眠ってくださいね。」
松潤の後ろから出てきたのは、山下先生だった
静寂に包まれた病室で、先生の声だけが空気を震わせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 564人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ララ(プロフ) - のんさん» ようやく！引っ張っちゃいました笑 中々起きさせるタイミング分からなくて、私も安心です笑笑 (2017年8月16日 5時) (
レス) id: b1c651e630 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - あー良かったぁー翔ちゃん起きたぁー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2017年8月5日 16時) (レス) id: f20ec4530a (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - しーちゃんさん» 大丈夫です！翔ちゃんは絶対に死なせません(｀・ω・´) (2017年8月4日 23時) (レス) id: bcc942c3a7 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 翔ちゃんを死なせないでください！ (2017年8月4日 22時) (レス) id: b82f56a482 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ララさん» うはあ！ありがとうございます(/ω＼) 私も更新楽しみにしてます！ (2017年7月20日 23時) (レス) id: 5bf65f0369 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ララ
| 作成日時：2017年6月30日 18時
