11月26日 (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,540 hit

いつもだったらページ1

今日はなんだか、和の様子がへん

「さっ、さささ智おはようっ！」

いつもだったらおはようのハグするまで離してくれない。なのに、今日は指一本触れてこねぇ。

「さ、智…きょ、きょうはどこも行かないよね…？」

いつもだったら、俺の予定なんて聞いてこない。
たいてい俺の予定は釣りか絵描くか粘土かだし、
何より和は何故か俺の予定を全部把握してるから。

「あーっ！！智っ！携帯！！それ…ちょ、ちょっと今日1日貸して…？

…え？

え、えっと…そう！智の携帯、夜中にすごい音してたから！だから…えっと、俺が携帯やさんに見せてきてあげる！！」

いつもだったら、外出は俺としかしない。なのに、わざわざ携帯ぐらい、しかも俺の携帯を見せてくるなんて、絶対ありえねぇ。

…てか、本当に携帯壊れてんのか…？

「ねぇねぇ智……ちょっと、お昼寝したら？
ほら！布団俺が綺麗にしといたから！ね？」

いつもだったら、俺が昼寝するとすぐ拗ねる。実はめちゃくちゃ寂しがりやの和が昼寝をすすめるなんて、人生初だ。

「…智？起きたの…？

あっ！！ダメダメ！！！目隠しとっちゃダメだからね！

だ、だから…その、とにかくとったらダメなの！！

いいから智、僕が連れて行くからこっちきて！」

目が覚めて、目を開けたのに何故か真っ暗な視界。
聞こえるのは、和の声だけ。

寝ぼけた頭で、引っ張られるまま
へんな和について行く