すれ違う心１ ページ33
・・・妹ちゃん小学五年生・・・
＜和＞
課題多すぎ…ただでさえポリクリでへとへとなのに、こんな課題出すかね？
俺は夜中にキッチンでコーヒーを淹れながらため息をついた。
上の三つ子は陽兄は看護師として大学病院で働いていて、智兄と翔兄は研修医一年目。
この三人は本当に最近家で見ない。
特に研修医ってのはとにかく働きづめで給料が激安ってのがこの世界では常識だから、仕方ないんだろうけど。
俺と雅も、来年には国家試験が待っているし、良は新人看護師として働き始めたばかりだ。
潤も貴も無事医学部受験に成功し、潤は医学科、貴は看護科で勉強にいそしんでいる。
Aは最近退院して、小学校に通っている。
小学校は給食だし、朝も一人で起きられるので俺たちはとても助かっている。
大体、Aの登校する時間帯には俺らは大抵いないことが多いのだけど。
今夜も俺が帰ってきたときには家の中は物音ひとつしない。
まあ、もう夜中の２時だもんなー。
大して美味くもないコーヒーを少し痛む胃に流し込み、俺は課題をやっつけるべく部屋に戻った。
眠くて眠くてもう課題を放置してやろうかとさえ思っていた夜中３時半。
誰かが階段を降りていく音がする。
一瞬、誰だ？と思ったけど、眠気と戦う力でもう俺に余力はなく、ついに机に突っ伏して眠ってしまった。
携帯のアラームが遠くで聞こえる。
うるさいなーまだ全然寝てないんですけど……。
攻撃的な朝の光に目を細めながら音の発信源の携帯を探すと、もう７時半の表示。
やばい！課題終わってない！つーかもう出ないと間に合わない！
「雅、雅！起きなさいよ！遅れるぞ！起きないなら先に行くよ？」
ブルーのシャツに腕を通しながら寝ている雅の布団をたたく。
んー、と目をこすった雅も、時計を見て跳ね起きた。
「うわっ！もうこんな時間！？」
「先に下降りてっからね！」
カバンに必要そうなものを突っ込んで、ばたばたと下に下りる。
洗面所で顔を洗って、雑ではあるが歯も磨く。
ダイニングキッチンに行くとテーブルの上に切られたバゲットとスクランブルエッグが置いてある。
兄貴たちが出る前に作ったものだろうけど、食べてる時間はない。
大きな足音を立てて洗面所あたりを走っている雅に「もう出るよ！」と叫ぶと、玄関に走った。
医学生も楽じゃない……。
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みんみ(プロフ) - 更新希望です！何度も何度も繰り返し見ています！更新楽しみにしてます！この作品に巡りあえて幸せです！ (2016年10月28日 18時) (
レス) id: e5b883d2de (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなる程、素晴らしい作品で私のお気に入りです!!更新楽しみに待ってます♪身体に気を付けて頑張ってください(^o^)/応援しています(^^) (2016年10月3日 21時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！宜しくお願いします！ (2015年3月16日 16時) (レス) id: d1aa80a540 (このIDを非表示/違反報告)
旅人 - もちろん時間のある時で構いません。応援しております。 (2014年12月10日 15時) (レス) id: 2df0de9b14 (このIDを非表示/違反報告)
旅人 - 更新待ってます。お忙しいのでしょうが、楽しみにしておりますのでどうかよろしくお願いいたします (2014年12月10日 15時) (レス) id: 2df0de9b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2013年12月15日 7時
