金輪際近付かないこと ページ4
まったく、本当にツイてない日である。
天文学の授業でフレッドとジョージは当たり前のようにAの両脇の席へと腰掛けた。
徹底的に無視をしていたAだったが、
「この星座、この前ジニーが焼いたガボチャのパイにそっくりだ。形がいびつなところとか」
「言えてるなフレッド。あのパイはすごかった。隠し味に、こっそり生地に花火ガムを練り込んだ甲斐があったよな」
「そのパイを食べたロンの顔と言ったら！」
「超絶マヌケだった！写真でも撮って部屋に飾ってやりたいくらい傑作だった」
関係ない話を両隣でペチャクチャとされた所為で授業にまったく集中できなかった。
お陰で授業内容を羊皮紙にメモする際に文字の形がかなり歪んだ。
「グリフィンドールのウィーズリー、どうして
Aは自分の後ろの席に座る同じスリザリン生がボソリと呟くのを聞き逃さなかった。
気付かれぬよう、彼女らに視線を向ける。
「決まってるでしょ。きっとテイラーを揶揄ってるんだわ」
「そうね、きっとそうだわ」
「いつも1人で可哀想だものね」
「でもテイラーがこれ以上調子に乗ると面倒だわ」
「ウィーズリーがあの女から遠ざけるように仕向ければいいのよ。彼らに
クスクスと聞こえる笑い声にAは心底嫌な気持ちになった。
授業が終わるとすぐに席立ち、Aはスリザリンの寮へ駆け足で向かった。しかし、それでも双子は付いてくる。
「おいおい、どうしたんだテイラー？」
「そんなに天文学がつまらなかったのかい？すぐに教室を飛び出すなんて」
2人は後ろでクスクスと笑っていた女子たちの話が聞こえなかったらしい。
Aは深呼吸をして立ち止まり、フレッドとジョージをキッと睨みつけた。
『貴方たち、はっきり言って邪魔なの。私は勉強の邪魔をしてくる人が大っ嫌い。金輪際私に近寄らないでちょうだい。いいわね？』
Aがそう言うと、フレッドとジョージは目を瞬かせて固まってしまった。
そんな双子を置いてAはスリザリン寮の中へ滑り込むように入った。
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らら(プロフ) - Aliceさん» 一体どっちとくっつくのか…^ ^更新をお楽しみに……！ (2023年3月6日 17時) (
レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - なにこの青春っ……！甘酸っぱい…🤤もう2人とくっついちゃえ…！😍 (2023年3月6日 14時) (レス) @page50 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» わわっ！嬉しいですありがとうございます^ ^ハートを１つ送っていただけるだけで励みになってます！！いつもありがとうございます！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 22時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - はじめまして。ららさんの書く物語の世界観が素敵で、すっかりファンです^ ^双子の賑やかさが楽しくて、スリザリンの女の子もとっても可愛くて、読んでいて幸せな気持ちになりました。ハートをもっと送りたいのに、送れなくてもどかしいです。更新を楽しみにしています (2023年3月5日 18時) (レス) @page44 id: d11b046bc6 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - さくらねこさん» どっちにしようか迷ってる状態です…！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月26日 9時
