クリスマス休暇 ページ18
いつの間にか寒くなり、あっという間にクリスマスの季節となった。
Aはこの時期が苦手だった。クリスマス休暇があり、家に帰らなければならないからだ。もちろん帰省しなければいけないというわけではない。
だが、自分はスリザリンに友人はいない。なのでクリスマスは毎年、寮より家の方がまだマシ、という理由で帰省はしていた。
「やぁA、調子はどう？」
「なんだか嬉しそうだ。クリスマスが楽しみなのかい？」
クリスマス休暇が近い頃。朝食の席で話しかけてきたフレッドとジョージに、Aは「きたっ！」と内心ドギマギしていた。
『ふ、2人は……クリスマス、ホグワーツに残るの？』
毎年さみしいクリスマスを過ごしてきたが、今年はフレッドとジョージという友人がいる。もしかしたら楽しいクリスマスを過ごせるかもとAは期待した。
「いや？家に帰るぜ」
「クリスマスは毎年家族と過ごすからな」
『あ……そ、そう』
Aは感情を顔に出さないように必死だった。そりゃあ、クリスマスは普通、家族と過ごすものだから、ホグワーツに2人が残るわけがない。
家族仲が良いこの双子なら、なおさら。
「Aはどうするんだ？」
『わ、私は……私も、家に帰るつもり』
「そうなのか。お互い良いクリスマスを過ごせるといいな」
『そうね』
あぁまったく、期待するんじゃなかった。Aは小さく肩を落とした。
すると突然、フレッドとジョージが笑い始めた。
「ごめんってA！そんな悲しそうな顔するなよ！ちょっと意地悪しただけさ」
『えっ、なっ、か、悲しそうな顔なんて……！』
「いーやしてたね。そういえばAの両親は君に無関心って言ってたな。テイラー家に戻りたくないなら、ウィーズリー家のクリスマスパーティーに来るかい？」
『……いいの？』
Aが目を剥いて、双子に問いかけた。その表情はどこか嬉しそうだ。
「もちろん。うちは兄弟が多いんだ！1人や2人増えたぐらいじゃママは文句言わないよ」
「それに、君だけじゃなくてハリーもうちのクリスマスパーティーに来るんだ！だから遠慮しなくていい」
『ハリー・ポッターが？』
Aは先程よりも目を見開いた。
「そうそう。だからうちに来いよ」
「みんな歓迎するぜ」
双子はそう言ってAにウィンクを飛ばした。
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らら(プロフ) - Aliceさん» 一体どっちとくっつくのか…^ ^更新をお楽しみに……！ (2023年3月6日 17時) (
レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - なにこの青春っ……！甘酸っぱい…🤤もう2人とくっついちゃえ…！😍 (2023年3月6日 14時) (レス) @page50 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 灰さん» わわっ！嬉しいですありがとうございます^ ^ハートを１つ送っていただけるだけで励みになってます！！いつもありがとうございます！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 22時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
灰(プロフ) - はじめまして。ららさんの書く物語の世界観が素敵で、すっかりファンです^ ^双子の賑やかさが楽しくて、スリザリンの女の子もとっても可愛くて、読んでいて幸せな気持ちになりました。ハートをもっと送りたいのに、送れなくてもどかしいです。更新を楽しみにしています (2023年3月5日 18時) (レス) @page44 id: d11b046bc6 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - さくらねこさん» どっちにしようか迷ってる状態です…！！次の更新をお楽しみに…！！ (2023年3月5日 12時) (レス) id: 71ed0c2205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2023年2月26日 9時
