【さ.と.み】推しがヤンデレストーカーだった件！？【stpr】

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気がつくと、もうさとみくんは居なかった。

スマホで時間を確認するとあれから三時間も経っているので、もう帰ってのだろう。


ふと棚を見ると、そこには、あったはずのころんくんのグッズの代わりが無くなっていた。

代わりに…さとみくんが置いたと思われる、サイン付きの缶バッジ。


［Aちゃん大好きだよ♡］


という直筆メッセージも添えられている。


この状況をどうしたものかと、とりあえずTwitterを鍵垢にして、FFさんに相談することにした。


［今、ある人からストーカーの被害受けてるんだけど…どうしたらいいかな？誰か助けて(;_;)］


すると、すぐに返信が来た。


［大丈夫！？早めに警察行ったほうがいいよ！！］



そうか…確かにここまでされているなら警察に相談した方が…でも…

さとみくんの直筆サインだって、さとみくん本人が書いた証拠なんてないし、さとみくんが家に来た証拠も無い…。

郵便受けに入れられていたあの紙も捨ててしまった。



「どうしよう…」


泣きそうになりながら、とりあえず明日にでも家を出ようと準備を始める。


ーーーーーーーーーーー


「ふぅん…家出ようとしてるんだ？…じゃあ早速、あの‘“計画”実行しちゃおうかなぁ…」


にやりと笑う彼が、この時の私の姿を隠しカメラで見ていたなんて、この時はまだ知るよしもなかったのだった。

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