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漆 ページ7
今日も、時計と睨めっこしながらそわそわと授業を終える。
部活の日だったので、Aは相も変わらずそわそわとしながら個人練習に取り掛かった。
「爪はこの角度」
「ほら脇締めたらあかんよ」
お
耳元に、小さな神様の声が蘇る。
楽しい。
「そうそう、ここはこの指を使って、、、」
愉しい。
「
たのしい。
気が付くと、下校時刻だった。
「ただいまぁ！」
校門を飛び出ると 目の前に聳えるは見慣れた門。
ガラリと引き戸を開けると、慌てて出迎えに来てくれたのだろう、
少し髪の乱れたロボロが「おかえり」とわらった。
「今日こそ聴かせてくれるんやんな？」
つい溢れてしまう笑みを抑え切れなかった私は、靴も脱がずそう言った。
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作者名：ルウ | 作成日時：2022年8月8日 8時
